ハイスコアガールDASH (4) 感想 絵で語る漫画

1998年編が本格スタートしました。世間の評判は1998年編がいいみたいですけど、私は、2008年編のほうが緊張感があって好きでしたね。

この後の展開として、1999年アメリカ編があって、また、2008年編に戻ってくるのだと推測します。激戦祭、謎の男の幽霊、残した伏線がありますしね。

さて、福満しげゆきが、漫画のよくないパターンとして、「ヒロインが何の理由もなく主人公を好きになっている」を挙げていましたが、無印ハイスコアガールには、そういう面もなくはなかったです。

しかし、DASH4巻で、その理由が完全に説明され、説明されることで、小春は新しい段階へと自分を押し上げていきます。この流れで、挽回をしていると思います。

また、本でじっくり読むことで、小春の髪飾りが途中、無印時代のに戻される演出に気づくことができました。連載時は気づかず……。そのわけも明確ですが、文字にはされません。

絵で語るのがハイスコアガールです。渋谷から溝ノ口までのウォークでは(約11km)、数多の星々がきらめいていますが、もちろん現実にはあんなに星は見えません。通常でない状況を支えるための演出でしょう。

やはり、単行本を待っていた方が、コスト的にも作品の理解的にも、いいように思いました。

その他の小ネタ

今回、初めて雑誌連載を全部おっかけてみましたが、連載から単行本で若干修正が入っています。「体たらくだとママにバレたら」→「この体たらくだとママにバレたら」に。

小ネタでは、単行本のみのスタッフロールコマで、本編最終ページでは切れていたハルオの顔の右側を、多めに見ることができます。