税金とは何か~「集める側」「払う側」の気持ち

税金とは、
あるグループに属していることでメリットを受けている人が、
そのメリットの対価とは別に、
その人の払えるはずのお金を払ってもらい、
そのグループの存続のために、
個人では持てないような規模の大きなお金を集めて、
個人ではできないような規模の大きなことを行うために使うこと。

と、私は考えています。

税金には、抜け駆けを防ぐ仕組みがある

税金には、税金を払うべき人が払わない抜け駆け行為を防ぐ装置が組み込まれています。上記定義の3行目

「そのメリットの対価とは別に」 → グループからメリットを受けていないと主張されても、払わせることができるように

上記定義の4行目

「その人の払えるはずのお金を」 → いま手持ちのお金がないから払えない等と主張されても、払わせることができるように

払う側としては、この集める側の仕組みに反したことをしていないか、自己チェックする必要があります。

とはいえ、払うには納得もほしいところ

税金を集めるからには、集めて大きく使ってほしいと思います。

最近は、国の交付金をもとに、自治体において、買い物したらポイント還元するみたいな事業が多数行われていますが、こういうのはやめてほしいなと。

売り手からしたら、この還元分を値上げするので、納税者は得してないことになるからです。トクしているのは気分だけで、この還元事業が終わったら、値上げだけが残ることになります。

こんな、せっかく個人のお金を集めて大きくしたのに、また、個人にバラバラにして小さくするような税金の使い方には、納得がいきません。

税金の使い方のチェックこそ、払う側がしないといけないけれど、日々の仕事に追われてそれができない。本当は、このチェックが新聞などのメディアの仕事だと思うのですが。