『ハイスコアガールDASH』5巻感想(現金の話)

今日は、『ハイスコアガールDASH(ダッシュ)』5巻の発売日です。

1980年代後半から2002年までアーケードゲーム人生を送ってきた人間にとって、『ハイスコアガール』という漫画は、いままでの人生をすべて肯定してくれるような、すごい体験だったのです。

いろいろあって完結したあと、読者としても、けっこう燃え尽きて、ぼけっと過ごしていました。

ちょうど転職したころで、菊地成孔の粋な夜電波も終了し、漫画も完結し、仕事に追われていました。

でも、新しい職場がゲームセンターの近くだったので、疲れたときは、そこでゲームをして癒されていました。(もう閉店してしまいましたが)

そしたら、気づいたときには、もう『ハイスコアガールDASH』の2巻が出るというニュースに驚き、私がゲームに復帰するのと、作中の主人公(小春)がゲームに復帰するのとがシンクロして、ふかい感動を得たものです。

ハイスコアガールDASHのこれまで

小春は、ゲームに青春をかけて恋路に敗北し、その後10年間、ゲームから離れると同時に、自信を失っていました。しかし、教師として生徒を守るために再び対戦型格闘ゲームをしたことで、自信を取り戻します。

同じように自信を喪失していた中学生たちを、対戦型格闘ゲームを通じて立ち直らせます。なぜそのようなことができたのか、生徒に問われ、10年前の経験を語ります。

それは、失った恋路を取り戻そうとして、その不可能なことを悟るという経験です。しかし、その愛は失われたわけではなく、別の方向に、元・想い人を幸せにするためのエネルギーとして、小春を推し進めていくのでした……。

というのが、4巻までのストーリーです。なんか、もう、これで完結しているんですよね。

ハイスコアガールDASH5巻とこれから

5巻でもさまざまな行動を小春は取りますが、4巻までの土台がしっかりしすぎ、ゴールが見えていて、意外性の少ない展開となってしまい、ちょっとパワーダウンを感じたものです。(今連載中の分も含めて)

ゲーセンも衰退し、PSPのモンハン2nd(私もやってました。フルフルを打倒して燃え尽きてやめましたが)あたりが話の中心になっていきます。

連載をとおして、ゲームのダークサイドを払拭していくという内容ですが、これからどう盛り上げていくのか、アメリカ編は、激戦祭編は……先が気になります。

あと、連載中の誤字は修正されていますが、「器物破損」はそのままです。「器物損壊」と言いたいのではないかと思うのですが……。

5巻のおまけ漫画の話と「現金」のメリット・リスク

今回は、すべて雑誌連載を読んでいたので、新規の話は最後の「おまけ」だけです。(今後はコミックスだけでいいかなと)

空港で大野母を見送った後の補充エピソードで、現金(紙幣)をさりげなく渡されるシーンが印象的です。

確かに、こういうシチュエーションで、相手に送金する方法は、現金の手渡ししかありませんね。素材が「紙」であることのメリットが生きています。

電子書籍と紙の本との関係に似ています。紙の本なら、あげたい人にあげるのは簡単です。電子では難しい。

周囲や、渡す相手にも知られずに渡せるのが現金のメリットでしょうか。政治家・政治派閥の二重帳簿みたいな話ですが。

このメリットが、経理や税金の世界ではけっこうなリスクになるのです。

現金でもらった売上やリベートを除外する、現金で払ったことにして架空経費をつくる。あるいは従業員が現金を横領する。

現金を扱うなら、現金出納帳記帳者と現金入出金者とを別の人にし、出納帳の残高と実際の硬貨・紙幣を日々突合する。なるべく振込みで従業員の立替経費を精算する。レジ現金のうち今日の売上金はすぐに銀行に預け入れる……といった対応が必要です。

思わぬリスクを下げるために、現金のやりとりは、なるべく減らしていきましょう。こうした対応もしなくてよくなります。


今日したこと

  • 自分の確定申告の納税額の予測
  • 自分のふるさと納税 自己負担2,000円になる上限額の予測