マイナポータルで国民年金保険料の前納・口座振替手続きができる

最近は、なんでもマイナンバーカードで役所関係の手続きができるようになっています。

郵送とか、役所に行ったりとか、しなくていいわけです。交通費も切手・封筒代も時間も節約できます。手書き・手作業・郵送が苦手な私には、助かります。

最近だと、マイナンバーカードがあれば小規模企業共済もネットで手続きできますね。

今回は、国民年金保険料のネット手続きを、私がやってみました。

未使用の「領収(納付受託)済通知書」は要保管

個人事業をされている方で、郵便で「国民年金保険料納付案内書」が届いた方。

口座振替の手続きをしても、未使用の納付書「領収(納付受託)済通知書」は、いちおう保管しておいてくださいね。まだ捨てません。

口座振替が始まるまでに毎月納付の納期限が来てしまったら、その分までは、毎月払いの納付書で払う必要があるからです。

マイナンバーカードを読み取る端末でPC/スマホが変わる

まず、マイナポータルのページを開きます。

PC用マイナポータルアプリ、ブラウザ拡張機能の設定を済ませ、ICカードリーダーをご用意いただきます。

また、ねんきんネットの利用登録がまだの方は、それも済ませておきましょう。

ネットバンキングの利用も必要です。最近、GMOあおぞらネット銀行でも口座振替ができるようになりました。

「ICカードリーダライタを使ってログイン」を選ぶと、パソコン上でこの手続きができます。

「スマートフォンでQRコードを読み取ってログイン」を選ぶと、スマホ上でこの手続きをすることになります。

今回は、ICカードリーダライタありで、PCのブラウザで進めてみます。

具体的な手順

PCでログインしたら、「年金」をクリック。

「年金の手続き」→「国民年金の加入する方・加入中の方の手続きのうち、

「保険料の納付」を選択して、「手続きに進む(ねんきんネット)」をクリック。マイナポータルからねんきんネットのサイトに移動します。

この際、「ログイン(リセット要求)」というのが出た場合、スマホでQRコード読み取りをして、スマホでも「ねんきんネット」にログインしている場合があります。スマホでログアウトすれば、PCでログインしなおされます。

「電子申請で口座振替申込」をクリック。前納をする場合、いちばん割引率が高いのは「口座振替」です。

今回は、マイナンバーカードでログインしていますので、基本的な情報はすべて入力済みです。手入力が必要なのは電話番号くらいです。

ここから先は、日本年金機構のホームページに入力方法の説明がありますので、そちらをご覧ください。「3.注意事項の確認」からが、対象です。

途中で、金融機関を選択して、ご利用のネットバンクの画面に行きますので、いつも通りログインすれば、自動で口座情報も入力されます。

連携後、マイナンバーカードで電子署名します。6桁以上の長い方のパスワードを入力すれば、手続きが完了します。

完了後、しばらく経つと、マイナポータルに通知が届きます。送信したデータの控え(国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書)も、マイナポータルから見ることができます。

通常、手続き完了後、1~2カ月後から口座振替が始まります。

2年前納する場合の注意点

郵送で届く納付書は、「1年前納」までしか同封されていませんが、ねんきんネットでの手続きなら、「2年前納」も選べます。

2024年度は、2年間で毎月払い(納付書)よりも累計 16,590 円安くなりますので、いま 397,290 円払っても大丈夫! という方は、2年前納をおすすめします。

なお、前納したあと、就職や法人成りで厚生年金に加入すると、就職した以降の前納分は、年金事務所から還付されます。年末調整の際は、還付分を差し引いて社会保険料控除を受けますので、注意が必要です。

確定申告で社会保険料控除を受ける場合、 397,290 円の2年分を全額、控除できます。

ただ、今年はそんなに所得が多くないとか、来年の所得のほうが多そうだという場合には、今年は4月分(5月末納期限)から11月分(12月末納期限※)までの8カ月分だけ、控除することもできます。

残りは、来年以降に控除が受けられます。

割引後の前納額 397,290 × 8カ月分 ÷ 24カ月分 = 132,430 円が、今年の社会保険料控除の対象となります。

※11月分の納付期限は、納付書は来年1月6日となっていますが、法令上は12月末なので今年に含めています。

なるべく電話や郵便、訪問をしないネット完結生活をおすすめします。


今日の初めて

  • 国民年金保険料の前納手続をマイナポータルで
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