Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overload の攻略(製品版)

ウィザードリィ #1 狂王の試練場、楽しんでいますか?

ウィザードリィの最大の楽しみは、迷宮の下層に進み、探索中にメイジの魔法連打を食らい、生き残りが 1 人だけになって、命からがら地上に戻る、というあのスリルであると思います。

そこに限っては、多少のリセット( Esc でメニューから終了する)は許されます!

例えば、玄室に敵が出ないときが来るまで、リセットしてやり直すくらいは。

リメイク版の追加要素「隠れる」は使うべき?

盗賊/忍者に、「隠れる→奇襲」コマンドが追加されました。

Wizardry #5 をプレイしていた方ならご存じだと思いますが、後衛に盗賊を置いていても、攻撃が可能となるものです。

1 ターンかけて隠れ、隠れるのに成功すれば(キャラクターの顔イラストが半透明になります)、 2 ターン目に奇襲ができます。

ですが、これはおすすめしません。オールドスクール設定でも、 OFF にしておいていいです。

まず、隠れるのに成功する確率が低い!
隠れるのに失敗すると(キャラクターの顔イラストに集中線が表示されます)、前衛にいるのと同じになり、敵の通常攻撃を食らうようになります。

盗賊は HP も防御力も低いので、後衛にいるのに死にやすくなります。また、攻撃力の高い武器も持てないので、奇襲に成功しても、与えるダメージは小さいか、ガードされやすいです。

しかも、左 Ctrl ( Steam 版 ) で、前衛=攻撃、後衛=防御 をオート選択する機能がありますが、これを使うと「隠れる→奇襲」が選択されないので、手間がかかります。

そもそも、盗賊が宝箱の罠を調べても解除しても、わりに失敗します。

なので、盗賊をパーティに入れる必要性は、相変わらず低いです。最初から盗賊を入れる実用上のメリットはありません。

盗賊がいなくても、僧侶がカルフォして、万一失敗しても致命傷にならない罠に限って、一番成功確率の高い他のメンバー(盗賊以外)が罠の解除をする。これで OK です。

罠がなかなか外れなくて時間がかかりますが、デメリットはそれだけです。

操作上の注意点は

マーフィーズゴースト狩り、ファイアードラゴン狩りはほどほどに

B1 のおなじみマーフィー先生での経験値稼ぎ、 B7 ( オリジナル・クラシックのマップともに)の固定出現ファイアードラゴンによるレアアイテム集めは、ほどほどをおすすめします。

マーフィーズゴーストは、あとちょっとでレベルがアップする、というときに利用する程度にしましょう。それをやらなくても、レベル 10 から順次 B5 ~ B9 を攻めていけば、順当にレベルは上がりますし、接戦も楽しめます。

固定敵ファイアードラゴンからは、 S ランクの宝箱だけを連続して出すことができるので、聖なる鎧・銀の小手・盗賊の短刀・手裏剣・カシナートの剣・回復の指輪などが効率的に集まります。

B10 を周回するよりはるかに楽ですが、うれしさも中くらいになってしまいます。クリア後、 2 周目などに取っておきたいものです。

新しく入ったフロアを出る前にデュマピックを唱えよう

左 Ctrl で最後にデュマピックを唱えたときの踏破済みマップが表示できます。これは、デュマピックを唱えるまで更新されないので、初めて侵入したフロアを退去する前に、唱えておきましょう。

次に来た時に、 Last Dumapic Cast を表示することで、迷宮探索がやりやすくなります。

「調べる」コマンドは有効にしよう

オールドスクール設定で、敵を調べるコマンドの ON/OFF が選べますが、基本的には ON をおすすめします。

これを 2 回成功させないと、モンスター図鑑が埋まらず、ベニー松山の手になる解説文も読むことができないからです。

OFF は、昔の PC / ファミコン版と同様の体験になります。それがしたいなら OFF でかまいません。

冒険者の宿は、リメイク版のものにしよう

オールドスクール設定で、昔風に馬小屋に泊まりたい、という方以外は、リメイク版の宿のほうがよいです。

ボタン一発で全員回復できますし、わざわざ迷宮に潜らずとも、宿でアイテムの識別もできます。

その他、コンフィグのおすすめは、動画でも解説しています。

ファミコン版との違いは

ファミコン版をプレイしたことがある方が多いでしょうが、それとはけっこう違います。あくまでオリジナルの Apple II 版準拠だからです。

序盤

ゲームを初めて開始するときに、ダンジョンマップをオリジナル( Apple II 版)とクラシック(ファミコン版)から選べますが、これ、この最初だけに出てくる選択肢です。あとから変更はできません。

ファミコン版のプレイ経験がある方は、せっかくだから、 Apple II 版のオリジナルを選択して、新しいダンジョンを楽しみましょう。そこでしか読めないメッセージもけっこうあります! 翻訳は今作用の独自ものです(アイテム名・呪文名は従来版がベース)。

ファミコン版をやったことがなく、 PC 版やワンダースワン版しかやったことのない方は、ぜひクラシックを選択しましょう。

B1 から 2 グループで敵が出現します。カティノ、モンティノはほぼ確実に効きません。

B1 のマーフィーズゴーストは、 2 体出ます。経験値稼ぎの時短のためです。しかし、やるなら RPA を使って自動化すべきでしょう。(リンク先は、アーリーアクセス版の 1 体出現の場合なので、適宜調整が必要です)

中盤

リセットのつもりで、ゲームを終了させても、その直前のステータスが残っています。戦闘開始前の場所には戻れますが、すでに死亡していたキャラは生き返りません。

リセットは、「確実に成功する逃走」という意味合いの操作となります。

迷宮内のメッセージは、自分でスペースキーを押さないと読めません。文字盤を見落とさないようにしましょう。

終盤

ハマン・マハマンは、選択肢から効果を選ぶものではありません。パルプンテと一緒で、何が起こるかはランダムです。

魔物を黙らせることができても、ターン経過でまた魔法を使ってくるようになります。

B10 の通路以外が石(岩盤)で、テレポーターの解除に失敗すると全滅する可能性があったのですが、すべて通路に変更されています。宝箱のテレポーターを作動させてしまっても、リセットする必要はありません。

本来のルートに戻る扉が随所にあるので、それを使ってもいいのですが、時間がかかるので B1 に戻ってやり直すのがおすすめです。

最後に、ワードナの魔除け(護符、 Amulet )を持った状態で城に帰還すると、すべてのアイテムと装備を没収されます。

ワードナの玄室にある城へのテレポートは使わず、マロールで B1 に移動して、魔除け以外のすべてのアイテムを入口に待機させておいた予備メンバーに渡して、魔除けだけを持った状態で、地上に戻るようにしましょう。

逆に、ワードナ討伐のつど魔除けを予備メンバーに渡しておき、ひとつずつ城に持ち帰ることで、簡単にレベルアップもできます……。


昨日の旧交の温め

23 年前にオフ会で会った方に、 X でリプライを送ってみました。当時の BBS のログが残っていたので、わかったのです。 23 年前のネットのやりとりの記録、貴重ですね。