デジタル完結での申し込みを諦めない

どこの業界でも、業界団体というのがあって、そこから会報が「冊子で」送られてくる月初です。

元業界団体勤務の経験から言わせてもらえば、紙のほうが手に取ってもらえるだろうという思惑はあります。

ここをクリックして読んでね、ではなかなか読まれないだろうと。

あとは、業界のみんなに届けようと思うと、結局紙ベースになってしまう。役所の広報紙などと同じですね。

IT業界とかだと、そんなことはないんでしょうが……。

クリーニングもアプリ化、ロボット化する時代

冊子に申し込みたい案内があったが……

税理士の業界にもやはり会報があり、ときどき面白い募集があります。応募してみようと思ったところ、申し込み方法が、

「このページをコピーして、ご参加を希望するものに〇を付して、メール又はFAXにてお申込みください」

コピー……。うち、複合機とかコピー機、ないんですよね。コンビニでコピーすることはできますが。10円~20円(ネットプリント)かかります。

まあFAX送信は、選択肢として、ないですね。持ってないです。コンビニでFAXを送ることもできますが、50円はかかります。

じゃあ、冊子から切り離して、手書きして、スキャンしてメールに添付する? スキャナは一応あります。ScanSnap iX100。

面白そうだから買ってみたものの、ほぼ使ってないですね。しかし、カッターを使って、ペンで書き込むというのがイケてません。

電話して聞いてみたら、意外とメールに必要事項を書けばOKですよ、と言ってもらえる可能性も案外あります。でも電話も面倒だなと。

紙はみんなのためのもの、みんなができることをしてていいか

昔、2000年代後半だったと思いますが、とある私の好きな大手電機メーカー(いまは実質電機メーカーではないですが)の方と名刺交換したとき、すでにFAX番号が載っていませんでした。

さすがに先進的だなと思ったものです。「みんなのためのFAX」を使っていてはいけないよな、と。

みんなのためにあるのが、非営利セクターである業界団体や役所ですが、民間・営利セクターである以上、「みんな」と違うことをしないといけません。

と考えて出た結論が、「この手の会報は、必ず業界団体のホームページに同一のPDF版がアップされているから、それを使おう」ということでした。

ネット申込の手順、ネット申込ができること

PDFの会報をダウンロードし、フリーソフトのCubePDF Pageで「分割」します。

そしてその申込用紙のページ以外を削除して、申込用紙をAdobe Acrobat Readerで開きます。

そして、ツールバーの「テキストを入力」で、申込用紙の該当箇所に打ち込んでいきます。

もし、会報PDFにセキュリティがかかっていて分割やテキスト入力ができないときは、EdgeかChromeでPDFを開いて、改めて印刷→PDFとすると、編集できるようになります。

このPDFを保存して、メール添付して、無事、申し込みができました。

いまや、日本政策金融公庫への折り返し融資の申し込みも、ネットでできます。

小規模企業共済(掛金が全額所得控除になる生命保険)の加入や増額・減額変更も、ICカードリーダーがあればネットでできます。

自治体への問い合わせも、じつはメールアドレスが部署ごとに公開されているので、メールで聞くこともできます(横浜市の場合)。

コロナ後、ネット申込できるものが増えました。デジタル完結での申し込み(いまは、これが「ふつう」です)を諦めないように、がんばってみましょう。