私は43歳(今年44歳)になります。
もう人生の半分は過ぎただろう……という年齢になると、昔のことを思い出せなくなってきたことに気づきます。
反対に、なぜかずっと忘れないでいることもあります。
忘れないもの 水泳の技術
夏は1~2回、家族とプールに行くのですが、泳ぎというのは忘れないですね。
クロールや平泳ぎで、一度25メートル泳げるようになったら、何歳になっても25メートル泳げます。
できるようになったのは、小学三年生くらいのときです。高校生まではともかく、社会人になってからは、年に一度行くかどうかだったのに、いっこうに忘れません。
ちなみに家族は全員泳げません。かといって教えてやることもできません。
運動スキル…を教えるのは、簡単そうに見えますが、じつは、かなり難しいのです。/というのは、運動スキルというのは、自分でマスターしてしまうと、自分がまだできなかった頃のことを思い出すことができなくなってしまうからです。
『世界一わかりやすい教える技術』向後千春、技術評論社、2020
泳ぐのは、歩くのに似た技術ですね。もう歩けなかったときのことは思い出せません。しかし、(体力が衰えない限り)通常、歩き方を忘れることもありません。
そういう意味では、子どもの習い事で最も有用なのは、水泳教室だと思いますね。一生使えます。
いざというときに泳げれば、命が助かるかもしれませんし。
忘れるもの ピアノ・書道・絵画
習い事でいえば、私はピアノ・書道・絵画に通わせてもらっていましたが、いまはぜんぶできなくなっています。
もうまったくやっていないこともありますが。
水泳と比べると、もうちょっと頭で考える部分が多い技術です。
自分が動けば周囲の水が大量のフィードバックを与えてくれ、それに対して反射的に動けばよいのが水泳です。
対戦型格闘ゲームとか、テレビゲームのたぐいも、よく、子どもが遊んでいる昔のゲームを親が軽々クリアして……というエピソードをよく見聞きするくらい、水泳に似たところがあります。
もちろん、ピアノなどももうちょっと上に行けば、そういう世界もあるのでしょうが……。
感動したことも忘れてしまう
技術は身体が覚えていても、なぜそれをやっているのか、は忘れてしまいます。
何等かの感動があって、それを続けているはずなのですが、スタート地点も忘れがちです。
ゲームで使うキャラクター、なぜそのキャラクターを選んだのか、なども忘れていました。
昔の映像をYouTubeで見返して、「そうだったのか!」と、今日思い出しました。14歳の頃の記憶です。
忙しくなると、なぜ、いま自分がこの仕事や趣味を選んで、続けているのか、その原点を忘れてしまうことがあります。
それを選択した時点の物に触れたり、押し入れから引き出してみて、原点の感動を思い出してみるのも、おすすめです。
これからの指針を定めるのに役立つでしょう。
今日の税理士会税務対策支援部
仕事の紹介があったので、下調べを。