木下是雄『レポートの組み立て方』ちくま学芸文庫、1990

近々、レポートを書く予定があるので、下準備のために電子書籍で読了。実は、学生時代に読んで以来、再読です。まったく内容を覚えていませんでしたね……。

文系の学生や若い社会人が、レポートの書き方の具体的な技術を学ぶための本です。同じ著者の中公新書『理科系の作文技術』の文系版です。

結論を先行させて理由を列挙する方式は、いまでは常識ですが、日本語にはもともとなく、輸入であるとのこと。

主題であるシーセス・ステイトメント、パラグラフ筆頭に置くトピック・センテンスの重要性を説かれています。これは、私が学生時代に英文のライティングの授業で習った内容と同じでした。段落分け自体も、欧文の輸入なんだそうです。

出版年が1990年なので、ワープロは出てくるものの、インターネット以前の調べものの仕方が載っていて、かえって新鮮。昔はまず百科事典と新聞の縮刷版にあたったそうですが、いまならWikipediaなんでしょうね。