好きなことでボランティアする/プロボノ

横濱ジャズプロムナード2024のボランティア・横浜ジャズクルーとして、2日間活動しました。

43年生きてきて、ボランティア活動は初めてのことです。

中学のとき生徒会で上菅田養護学校とか行ってましたが、べつだんボランティアではなく、学習の一環であったと思います。

何せ、横浜・ジャズ・プロムナード。横浜とジャズが好きなら、問題なくボランティアできるのではと思ったのでやってみました。

学生時代、ライブ会場運営のバイトをしようとして、バイト派遣会社まで行ったもののやらなかったので、音楽イベントの運営をちゃんと体験してみたかったのもあります。

横濱ジャズクルーがもらえるサコッシュとパーカー

初めての横濱ジャズクルーはどんなものか

横濱ジャズクルーの申込は、公式サイトから行います。

イベントは年1回なので、興味のある方は来年の夏ごろ、応募することになります。

担当する業務はいくつもありますが、初めての方は「どれでもいい」で申し込むことを推奨されます。

私もそれで申し込んだら、「配送業務」になりました。

1日目は、街角ライブが始まる前に、各会場に備品を届けて、完了です。

2日目は、ライブが終わるころから、届けた備品とゴミを回収して、完了です。2日目のほうが長く、20時10分頃、クルー(ボランティア)の業務は終了します。

特段のスキルはいらない業務です。プロの運送業者さんが手伝っていただけますし。

「ボランティアって興味あるけど、何からやろう……」の最初の一歩におすすめです。エンタメのボランティア。

私も今回の経験で、ボランティアというものの雰囲気が掴めました。

みんなで同じ方向に向かって手分けする感じ

ジャズフェスのボランティアといっても、ジャズファンがやっているわけではありません。ジャズ聞いたことないという方もいらっしゃいます。

ボランティアをやる方は、それ自体が好きで参加される方が多い印象です。

また、特にジャズフェスは予算が小さいところが多いので、各地のジャズイベントでボランティアの募集があるようです。

なぜジャズフェスはボランティアを募集するか。市場規模が小さいからですね。

日本人ジャズ/インストバンドで私の知っている最多YouTubeミュージックビデオ再生回数は、Adria Blue/bohemianvoodooで518万回。

J-POPなら1億3億あたりまえの世界ですからね。好きになるのに根気と興味が求められるジャズは、ファンの人数が少ないです。

でも、小さい市場なりにさかんなのは、確かにファンや、特に草の根の演奏者たちが多いからです。

演奏者やボランティアが、イベントの成功という同じ方向に向かって、ぶつかり合うことなく前に進んでいく活動は、なかなか新鮮です。

確かにビジネスの世界では、こういう部活動のようなものはない。もう一度部活のような雰囲気を味わいたい、という方にボランティアはおすすめです。

横濱ジャズクルーの場合、ユニフォームとしてのパーカー&サコッシュと、崎陽軒のお弁当(日によって異なる)+お茶が支給されます。それ以外は、なしです!

私は、異業種交流会で宣伝したり、ジャズバーでパンフレットを配ったりして、事前活動もやっていましたが、楽しかったです。

プロによるボランティア、プロボノを知っていますか

町内会や商店街の間では、お祭りに地元のお医者さんを無償で救護班に入れたりする、プロを巻き込んだボランティアが行われているようです。

そういう、プロが専門知識を用いて行うボランティアのことを、プロボノといいます。ご存じでしたか?

原則としては、お祭りに駆り出されるボランティアのように、無償で行われるようですが、間接的に有償のものもあります。

プロなら、本当は対価を得てスキルを提供したいもの。

そこで、公益団体がサービスの提供を受ける相手に対しては無償で行い、サービス提供するプロに対しては、その団体が報酬を支払うものもあります。

役所による無料相談会が典型ですね。

その報酬は、けっして高いものではないですが、資格者(税理士)としては、私はときどき取り組んでいます。わりにそういう話があるもので。

社会貢献と位置付けています。

ただ一般的に、ふつうの会社がボランティアをやる必要があるかというと……ふつうに稼いで税金を払うこと、あるいは地域に雇用を生み出すことで、十分社会貢献をしているのではないかと思っています。

編集後記

横濱ジャズプロムナード・横濱ジャズクルーとして初めてのボランティア。同じボランティア経験者同士、なんかやさしい関係がつくれていいものです。

帰りはジャズバー。マイルス好きと言って選んでくれたのが、私も昨日自宅で聞いていた「カインド・オブ・ブルー」。不思議な偶然にうれしくなりました。