どんなものにも違いがあるのですが、意外と気づかないものです。
学生時代はヘッドホン・イヤホンにハマっていましたが、はまる前までは、イヤホンごとに音が違うなんて知りませんでした。
しかし、知ってしまうと、微妙な音の違い、理想の音を求めて散財することになります。
知らない方がよかったのか……でも、知っておきたいものです。
違いは、その道のプロに聞く
先日は、私が趣味で通っているゲームセンターの店長から、ビデオゲーム筐体ごとの性能の違いについて、話を聞きました。
筐体なんて、昔のものをずっと使っているのだと思うのですが、このお店のものは長持ちしているようなので、興味があったからです。
すると、やはり筐体ごとの違いがあり、このお店は性能のいい方を使っているのだそうです。
単なるユーザーでは気づかないことも、ロケーションの方は当然ご存じです。
最近話題になった貸金庫の盗難も、銀行によって貸金庫の管理方法が異なり、先進的なしくみを導入して盗難に強い銀行もあると、銀行から出向中の方に聞いたこともあります。
ゲーム筐体にも、貸金庫にも違いがあるのですから、他も推して知るべしです。
まずは、違いをプロに聞いてみましょう。
事務所や賃貸物件のリフォームも、きちんと確認しよう
特に高額な取引では、担当者によく確認したいものです。
説明はもちろんありますが、ただ何となく聞いて分かったふうになってしまうのは避けたいもの。
特に税金の世界では、リフォームや修繕の内容によって、今期の経費で落ちるか、減価償却するかという違いになって出てきます。
修理といいつつ全とっかえだったり(除却損+減価償却資産の取得)、修繕といいつつパワーアップしていたり(資本的支出)。
お金を払う前に、見積書をもとにじっくり質問しましょう。
といってもとっかかりがないと思います。
聞き方としては、「これは、他の方法と何が違うのですか?」と違いを聞きます。
手もとにカタログがあれば、そのランクや品質を聞きましょう。
建物に関する工事は、払った金額=経費にならないことも
一般的なランクであること、性能を満たすための最低ランクのものであること、従来品よりパワーアップしないとの回答であれば、修繕費として1年で経費になる可能性が高まります。
特に、期末近くになって行う工事で、引渡が決算月になると、修繕費ではなく、資本的支出(資産計上して減価償却するもの)と判定されると、払った金額のほとんどが経費になりません。
払った金額を、耐用年数で割って、さら12カ月で割った分だけが費用です。
その期に払ったお金は、内容の違いに応じて正しく区別し、経費にできるものは経費にして、納税をあと送りするのが無理のない節税の基本です。
その判断に、工事内容・部材の違いを知ることが必要です。
税理士に事前の相談・見積書を共有していただければ、今期の決算予測・納税予測をご提供しています。
編集後記
今年の確定申告の受付にあたって、パンフのようなものを発注しました。年内に届くということです。