先日聞かれた質問で、「税理士になれば、自動的に必要な知識が下りてくるんですか?」というものがありました。
じつは、私も税理士になるまでは、そう思っていました。

勉強したければ自分でする
もちろん、勝手に情報が下りてくるわけもなく、自分で自分に必要な勉強をしています。
税理士になるまでの勉強だけではやっていけません。ルールがしょっちゅう変わるからですね。
税理士になるには、税理士試験ルート、税務署ルート、公認会計士ルート、弁護士ルートなどいろいろあり、それを気にしているお客様もいらっしゃるかもしれません。
あまりそれは気にしなくていいのかなと思います。私自身は税理士試験ルートですが。
昔の勉強ではなく、いま勉強しているかが大事ですので。
勉強のルートは、研修、セミナー、本
税理士試験を受けてよかったのは、勉強をするくせがついたことです。
自分の経理データを見てみれば、経費でいちばん大きいのは図書研修費ですかね。経費の半分くらいを占めています。
無料の研修(税理士会の会費に含まれる)、有料のセミナー・本という感じです。
ただ、不思議なもので、仕事で使う知識については、こういうったインプット媒体には、明確な答えは載っていないのです。
ぴったりくる事例も少なければ、具体的に何が証拠となると書かれたものもありません。
そこは、経験で補うことになります。
仕事を依頼するなら、「最近やったことありますよ」という人に頼む
税金は最終的には事実認定の問題であるとよく言われます。
明確に「○○があった」と証明できる直接証拠というものは、案外ないものです。
このルールの要件を満たす事実があったことは、間接証拠の積み重ねです。お客様に資料の収集をお願いすることもあります。
「こういうものがあったし、こういうことが繰り返されていたということは、○○があったはずと、誰もが推測する」という資料を得られれば、税理士としてある程度自信を持って申告書を作れます。
自分の経験や、「他の人もそう考えるはず」のほかに答えがないこともあります。
「やったことがある」というのが税理士の武器です。これは大工さんや塗装屋さんに仕事を依頼するときと同じです。
お願いしたいことがあるときは、「やったことありますよ!」という人に頼むというのが、いい結果を生む確率を高めることになります。
私もやったことがあることは、ブログ、YouTubeなどで発信しています。
編集後記
1日1新:税理士会の仕事で、FMヨコハマのスタジオを訪れる。
1日1新セミナー(Web)を受講。
税理士会支部の反省会・懇親会を中座して、ゲーセンミカド ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝大会参加。

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランス・独立間もない個人事業主・法人設立を検討中の方のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細