村上春樹『1Q84』は、オウム真理教事件の被害者たちと信者たちへのインタビューを行った著者が書いた、ひたすらに面白い小説です。
自分の書いた物語より、カルトの語る物語の方が面白かったから、様々な事件が起きたのではないか? そんな、小説とカルトとを対等に考える問題意識が特徴です。
主人公たちが出版する作品内小説『空気さなぎ』は「カルトに対するワクチンであり、ウイルスである」と作中で評されます。また、『1Q84』そのものも、カルトに対するワクチン等になっているという二重構造です。
『1Q84』を読めば、カルトとはどんなものかがよく分かります。まず、教団に対して犯罪が行われても、警察に被害届を出しません。疑惑が起こると、スーツを着たスポークスマンが自分たちの無害性をとうとうと述べます。
最終的には主人公たちの活動で、教団に警察が突入しますが、教団も反撃して『空気さなぎ』を絶版に追い込む……面白いです!

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランス・独立間もない個人事業主・法人設立を検討中の方のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細