ジャズファンはジャズミュージシャンとどう折り合いをつけているのか

ジャズミュージシャンの伝記や自叙伝を読むと、それはそれは違法行為をする人たちのオンパレード。

しかし、ジャズミュージシャンたちのCDは撤去されることもなく、売られ続けています。

これがJ-POPで同じようなパターンだと、CD棚から撤去される人、放送されない人たちがいる。

この違いはなんだろうと考えてみると、端的には、ジャズミュージシャンのほとんどがすでに亡くなっているからですね。

10数年前、マイケル・ジャクソンが亡くなったときに、この「死」が人と音楽とを切り離す力を、強く感じました。

生きている間は、偏見があってまったく聴いていなかったけれど、亡くなってから聞くと、その偏見がばっさり落ちて、すばらしい音楽に聞こえたものです。

死者をきちんと、死んだように扱うこと。それができていれば、比較的容易に、人と音楽とを分けて考えられるように思います。

死者を生きているかのように扱わないことが大事だと感じます。