インボイスに過剰対応せず、今の業務量以下にすることを目指そう

「領収書ください」禁止令

スーパーに行くと、「インボイス制度の開始にともない、手書きの領収証を廃止しました」と貼り紙がしてあるのを見ます。

「素晴らしいな」と思います。インボイスをだしにして、仕事を減らしたのですから。

そもそも、チェーンの小売店で、「手書きの領収証をもらってくる」という勤め人の習慣を、なくしたいところです。

これは、昔のレシート記載内容が不完全だったころに始まった習慣です。そのときは正しかったのですが、レジが進化した今となっては、何の意味もないどころか、マイナス影響が大きくなっています。

「インボイス制度に対応するため、小売店での『領収書ください』を禁止します!」と経理部が発信してもいいと思います。

「領収書ください」が正しいのは、レシートがもらえないときだけです!

昔風の純喫茶やオーセンティックなバーなどの飲食店では、何も言わないとレシートすらもらえない場合があり、その場合に限って「領収書ください」と言う必要があります。

「インボイスの出ないタクシーに乗らない」は正しいのかどうか

個人タクシーは、9割以上インボイス登録したというニュースがありました。

でも、「出張旅費特例」というのがあり、社内ルールにのっとり、従業員が払ったタクシー代実費を会社が支給すれば、インボイスがなくても会社は消費税を損しません。

(出張旅費特例にしたがい、摘要に「旅費支給」などと入力する必要あり)

タクシーでインボイスを必要とするのは、従業員でなく会社が直で払うとか、消費税の原則課税の個人事業主が直で払うとか、かなり限られたケースです。

でも、実際には「領収書ください」がなくならないように、タクシーに「インボイスください」も、なくならないように思います。経理から「タクシーはインボイスがないと」と言われてしまって。

そこで、「出張旅費特例があるから、いらないんだよ」と逆に教えて、経理の仕事(インボイスの判別)を減らしてあげたいですね。

インボイス不要の考え方

遠方の出張旅費のような多額な旅費や概算定額の日当について、インボイス不要が認められているのですから、近所の交通費(しかも実費)についてもインボイス不要はもちろん認められます。

(旅費規程、領収書・レシートの保存、一定の摘要入力は必要です)

インボイスに過剰対応せず、業務量を増やさない(むしろ減らす)方向で考えるようにしましょう。