医療費控除で還付になるはずなのに、納付になってしまうのはなぜ

お勤めの方は、確定申告をしないのがふつうです。

会社が確定申告をしてくれている、とおっしゃる方もいらっしゃいます。

年末が近づくと、会社から年末調整の書類を渡されて提出したり、メールのリンクをクリックして扶養の情報を入力していた方。

年末調整されていますので、納税は完了しています(納税している意識はないかもしれませんが)。

なので、確定申告をしなくてよいのです(勤め先が1カ所だけで、他に多額の所得がない方に限ります)。

※年収が2000万円超の勤め人の方は、年末調整されませんので、確定申告は必須です。

勤め人で確定申告したほうがよい方は

年末調整された方でも、確定申告をしたほうがよい方もいて、以下のようなケースです。

  • 多額の医療費を払った
  • 多数のふるさと納税をした
  • その他、多額の盗難や災害にあった
  • 年末調整で提出しわすれた控除証明書がある

お給料だけが収入の方は、税金が少し多めに天引きされており、年末調整でちょっと戻ってくる仕組みになっています。

しかし、医療費やふるさと納税、年末調整で提出しなかった書類、盗難被害などは、年末調整に反映されていません。

会社のやってくれた税金計算だけだと税金を納めすぎなので、自分であらためて税金計算をする。それが確定申告です。

なので、これらを確定申告で税金に反映させれば、さらなる税金の還付が受けられる可能性があります。

それなのに確定申告書等作成コーナーで「納付する金額」が出てしまう場合。理由は

還付される金額が出るはずなのに、「計算結果確認」が「納付する金額は、」になってしまった場合。

源泉徴収票の入力が誤っている可能性が高いです。年末調整されている源泉徴収票の場合には、下記画面に戻っていただいて、右の図解を見ながら、金額の誤りや入力もれがないか、確認してみてはと思います。

年収2000万円超の方や、2か所以上勤務されている方で、年末調整されていない「給与所得の源泉徴収票」をお持ちの方は、下記の画面で、すべての項目が正しく入力されていることをご確認ください。

納付のはずが還付になってしまう理由の多くは、「所得控除の額の合計額」や、「社会保険料等の金額」が入っていないためです。

入力を修正する場合は、入力項目がかなり多岐にのぼるので、いっそう慎重に。

年末調整済みの源泉徴収票の入力が正しいかチェックする方法

医療費控除や追加の生命保険料控除を受けたい。お気持ちはわかりますが、それは後回しにして、まず、

  1. 年末調整済みの源泉徴収票だけを入力してみる
  2. 税額の計算まで進んでしまう
  3. 「納付する金額は、0円です」となることを確認する

ことが大事です。

年末調整の数字どおりに入力されていれば、納付する金額が0円になります。0円になれば、入力が正しいということです。

これが、0円になっていることを確認してから、医療費控除・寄附金控除・雑損控除、年末調整の書類を出し忘れた生命保険料控除・地震保険料控除を入力しましょう。


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