ふだん使いの濃醇辛口、金陵 濃醇純米(香川)

趣味のものって、なんでも、最初に好きになったものが、生涯のベストになりがちです。

特に音楽とか。ミュージシャンのファンになったきっかけの曲を、その後の新曲が超えることは少ないです。(まれにはあります)

私は日本酒好き(濃醇辛口派)ですが、この味わいの日本酒が好きになったきっかけは、15年位前の前々職の新年会で、大手町の居酒屋で上司にすすめてもらった「真澄 奥伝寒造り」です。

以後、何を飲んでも、「ああ、ここがもうちょっと『奥伝』みたいだったらなあ…」と思ってしまうのです。

だったら奥伝だけ飲めばよい。もちろんそうなのですが、一つ難点があります。

ちょっと値段が高いのです。1升2,860円ですかね、最近の物価高で値上がりしました。前は2,640円でした。

ふだん使いできる値段の濃醇辛口決定版はないか

かれこれ15年ほど、おいしい日本酒を探し続けてきました。

もちろんおいしい日本酒はあります。でも、値段が高かったり、近所の酒屋で買えなかったりするものがほとんど。

趣味で浪費しないコツは、通販でしか買えないものは買わないことです。通販ならいつでも買えてしまうので、浪費につながります。

お酒は、いつも通る道沿いや、地元の酒屋でベストを見つけたいものです。飲みたいときに飲めるように。

今回、いつも通る道にある「横濱屋」(リカーショップ。スーパーも併設)にある、「金陵 濃醇純米」が、かなりよい線を行っていたのでご紹介します。

昔、香川県に出張に行ったときに、飲んだことがあるような……。

そりゃ値段の高い真澄奥伝のほうがおいしいですが

1升で1,980円。1回1合なら、ビール1缶より安いくらいです。もちろん、発泡酒や第三のビールはもっと安いものの、味はかなり落ちますね。(居酒屋限定のサッポロ「麦とホップ樽生」は、なかなかおいしいですが)

アルコールが飲みたいのではなくて、おいしいお酒が飲みたい人には、守るべきおいしさの一線があると思うのです。

自分のベスト日本酒の「真澄 奥伝寒造り」と比べると、「金陵」は深みというか、奥行きといったものは落ちますが、十分に水準をクリアしている味です。

日常づかいには、このお値段でコツコツ飲むのがおすすめです。

独立している税理士としては、とくべつな仕事をして請求書を発行した日に「真澄」を飲んで、ふだんは「金陵」を飲む、という使い分けができそうです。

お酒は、飲む曜日を決めています

お酒は、研究が進んで、心臓によいという話は、アルコールのデメリットが上回るので、飲めば飲むほど悪い、という結論にはなっているようです。

なので、私は飲む曜日を決めています。日曜日と、火曜日です。量も決めています。1日1合です。

この曜日には、雨が降っても槍が降っても飲みます。1合より少なくも、多くも飲みません(そのために以前買ったワンカップの瓶をずっと再利用しています)。

趣味は時間を守るか、量を守るかして、自分のペースを乱さないことを心がけています。特に開業した以上は。