今年の確定申告書を作るにあたって、最高の参考書が、去年の確定申告書です。
毎年、「今年の申告書をe-Taxで出してから、去年のと見比べてみたら、去年あった控除が入っていないことに気づいた!」というお話を聞きます。
今年のを出す前に、去年の申告書と比較しておきたいものです。
でも、去年の申告書が見当たらない。あるあるですね。確定申告書は、送信後にPDFファイルでダウンロードできますが、それを忘れたり、PC買換えでデータがどこかに行ってしまったり。
でも、e-Taxで送信していれば、去年の申告書を取り戻すチャンスがあります。(後半で、消費税の中間納付譲渡割額の調べ方もご紹介しています)
e-Taxソフト(WEB版)の「帳票表示」で去年の申告書を取得
去年e-Taxで送信した確定申告書のPDFファイルは、e-Taxソフト(WEB版)のメッセージボックスに入っています。
「受付システム」のメッセージボックスには入っていません(なぜなのか)。
メッセージボックスの確認には、入口が二つあります。何で二つあるのか理解できませんが。将来的には、一つに統合される予定ではあります。
メッセージボックスの確認 | 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス) (nta.go.jp)
今回は右側の、e-Taxソフト(WEB版)へログインするを選んでいただきます。
ログインにあたっては、マイナンバーカード読み取りでも、利用者識別番号+暗証番号(ID・PW)でもOKです。以下のスクリーンショットのように進んでいきましょう。(Feedlyで購読されている方は、画像が出ませんので、サイトにアクセスをお願いします)
↓(この画面が出ない場合は、「受付システム」にログインしてしまっています。e-Taxソフトに入りなおします。
↓
↓(赤枠内をクリック)
↓(帳票表示をクリック)
↓(全選択してから、帳票表示をクリック)
↓(「はい」をクリックするとウィンドウが開きます)
ここまで来たら、「表示」で、PDFファイルを表示できますし、「保存」でPCに保存できます。完了したら、キャンセルでウィンドウを閉じます。
e-Taxソフト(Web版)でダウンロードできる申告書控は、「確定申告書等作成コーナー」に拡張子xtxファイル(XMLファイル)を読み込ませて表示できるPDFと見た目が違うのですが、内容は同じものです。
青色申告決算書などがある場合は、作成コーナーと異なり、決算書のファイルも一つのPDFファイルになっているので、便利です。
このように、「去年の申告書の控をなくす心配がない」というのが、e-Taxで確定申告をするメリットです。
消費税の中間納付税額の内訳が知りたい
消費税の納税額が多い方は、中間納付をするのですが、銀行の通帳に残る記録や納付書の控では、「中間納付税額」と「中間納付譲渡割額」との合計額になってしまっており、内訳を知ることができません。
なのに、内訳を知らないと、消費税の確定申告書が作れないのです。
オーソドックスには、税務署から郵送される「消費税の確定申告書」「確定申告のお知らせハガキ」で、この内訳を知ることができます。
しかし、それも届くとは限りません(今後は、紙の申告書は、郵送されません)し、なくしてしまうこともあります。
この、中間納付譲渡割額が知りたい!という場合にも、e-Taxソフト(WEB)版にログインします。
↓(ここで、e-Taxマイページをクリック)
↓(消費税関係をクリックして、下にスクロール)
これで、中間納付税額と、中間納付譲渡割額が分かります。
同じ情報が、メッセージボックスの「確定申告等についてのお知らせ」の「消費税に関する事項」にもあるのですが、そちらを見に行くより、「マイぺージ」のほうが、クリック数が少なく、見やすいのでおすすめです。
マイページでは、「簡易課税制度選択届出」「課税事業者選択届出」「課税期間特例選択届出」の有無も確認できます。
消費税の確定申告にあたって絶対に必要な情報ですので、事前に確認しておきましょう。
なお、この画面を見るには、マイナンバーカードでログインすることが必要です。
利用者識別番号・暗証番号では、本人確認がされていないという扱いになるため、税金の細かい情報を知ることができません。
また、「更新日」を確認いただき、いつ時点の情報かも見ておきましょう。例年、翌年1月17日頃に、今回申告する分の情報に更新されます。
所得税関係をクリックすれば、「青色申告の有無」、「電帳法に基づく届出書(又は消費人申請書)の有無」「予定納税額(第1期分・第2期分の合計額)」も確認できますので、合わせてチェックしておきたいところです。
今日のはじめて
- 近所の公園の遊具がリニューアルされたので、自転車に乗った子どもを連れて行ってみました。まさに、同じ内容の遊具が更新されていただけでしたが……。
- ぴかぴかの鉄棒とか新鮮でした。