フランス、ジャズ、マイルスでおすすめのアルバム3枚

手前の3枚のCDが、今回紹介するアルバム

ジャズの話ができる税理士の木村将秀です。

何かとフランスの名前を聞くことが多いこの時期。

ジャズを聴く趣味を始めてみようかな? という方向けに、フランスにちなんだジャズの名盤を選んでみました。

私はもともと、ふつうにJ-POPを聴いていましたが、ゲーム音楽がきっかけで「歌なし」音楽も好きになりました。

対戦型格闘ゲームのBGM(SNK新世界楽曲雑技団)が好きで、そのアレンジサウンドトラックス(NEO・GEO CD版の音源)に参加していた梶原順・小池修(SOURCE)あたりからフュージョンを聴きはじめ……という流れです。

当時付き合っていた女性(いまの妻)に、「いまどんな音楽聴いてるの?」と質問したら、「マイルス・デイビスのタイム・アフター・タイム」と言うので聴いてみたり。

村上春樹の本でマイルスの「フォア・アンド・モア」が紹介されているので聞いたら、さっきとの落差に「同じ人のCD?」と驚いたり。

その後はJazz喫茶 白楽10×10(閉店)の本棚にあった中山康樹の『マイルスを聴け!』、有隣堂で見かけた同著者の『超ジャズ入門』があまりに面白くて、CDをコレクションするようなジャズファンになってしまいました。

やはり、驚き、面白さがファンになるきっかけです。

とはいっても、聴くだけのファンです。昔はピアノを習ったり、ギターの練習をしたこともありましたが……いまはまったく弾けませんね。

パリ・フェスティヴァル・インターナショナル+2

1949年のラジオ放送用のパリでのライブ録音です。

「+2」というのは、CDを再発したときに、ボーナストラックが2曲追加されたという意味です。中古なら+2じゃないほうもあります。そっちでも問題ありません。

フランス、パリっぽさは、冒頭のアナウンスがフランス語であることです。

Paris と書いてパリと読むように、 Miles Davis と書いてマールス・デビとフランス語読みされています。

ジャズって昔の音楽だよね……というイメージそのままの音楽ですが、熱気は感じられますね。

古い音源のせいで、CDとは思えない音質です。最初はびっくりするかもしれませんが、最近のきれいな音で録音されたジャズよりも、ムードがあって面白いと思います。

ちなみに音源ですが、いまはCDショップも激減し、YouTubeなどで検索して聴く感じであろうかと思います。

「 In Paris Festival International De Jazz 」と、原題で検索するのが見つけるコツです。

本当は、お金を払ってCDを買い、何度か聴いて、それでもご自分に合わなければ「失敗した!」と思って、次にジャズのCDを選ぶ力を上げていくのがおすすめですが。

お金を失う痛みだけが鍛えてくれることもあります。

死刑台のエレベーター オリジナルサウンドトラック

1957年のパリでの録音。同年公開の映画のサントラです。

モノクロのサスペンス映画の劇伴、として聴くものですが、これはCDよりは、映画で映像とともに体験してほしいですね。

私は昔、渋谷のシアターイメージフォーラムで見ました。

映画はものすごく面白いとかそういう感じではないですが、時代の雰囲気や緊張感を味わう見方でいいかなと思います。フランス語たっぷり聞けます。

配信もされているし、DVD・ブルーレイも出ているので、興味があればご覧になるのもいいでしょう。映像にぴったりあった音楽になっていますので。

ただ、日本で同名タイトルでリメイクされているので、そちらと混同しないように注意が必要です。

サントラなので1曲が短く聴きやすく、マイルスの特徴的なトランペットの音が楽しめます。

マイルス・デイビス・イン・ヨーロッパ

1963年のライブ録音盤です。パリから離れた、フランス南部のアンティーブでの録音。

「マイルス・イン・ヨーロッパ」というタイトルでも売られていますが、同じ内容です。

アンティーブってどんな町かWikipediaを見たら、人口7万人台の海沿いの町です。日本でいうと鎌倉市くらいのサイズと場所感ですね。

やはりフランス語読みされるメンバー紹介。テナー・サキソフォンが、サキソフォン・テノールになるの、ああ、あの音楽用語フランス語だったのか! と気づけるでしょう。

1曲目がシャンソンの曲「オータム・リーブス」(枯葉)であるというのもフランス度高めです!

前の2枚と比べると、1曲が長いなあと感じるでしょう。歌もないし、覚えやすいメロディーもないし……。

J-POPみたいに1回聴いて良さがわかるかどうか、という基準で聴かないことをおすすめします。

耳慣れたピアノのパートだけでも集中して聴いてみつつ、何度か聴き返しましょう。歌のない、覚えにくい、長い演奏に慣れてしまえば、ジャズ入門は完了です。

あせらず、ちょっと時間あるから、とか、家事の合間に、とか、で日々聴いてみるのが、ジャズに慣れるコツです。コンポの前に正座して聴く必要はありません。

趣味ですので、気楽に「ながら」で聴きはじめてみてはと思います。

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