「雲のむこう、約束の場所」は、初期の傑作に位置づけられると思います。初期の傑作とは何か? 村上春樹でいえば『羊をめぐる冒険』で、エルジェでいえば『タンタンの冒険 青い蓮』。物語が語られ始めました。
新海誠監督のシチュエーションフェチっぷりも強化。好きな背景は、前作「ほしのこえ」でも出尽くしていましたが、出したいシーンを(必然性が薄くても)出すのはこの辺りからでしょうか。
ナディアやエヴァの影響もいよいよ強めに。春樹の初期作品がフィリップ・マーロウものの影響があったような感じですね。今作で出てくる春樹作品は『アフターダーク』で、同作の状況をちょっと借りている関係で、引用元を明示した感じですかね。
前作同様の前向きさに、代償を払うことによる不完全ハッピーエンドが加わりました。基本的に、同じ話を何度も繰り返すところが村上春樹的でもあります。内容としては、「君の名は。」「天気の子」に近づきつつあります。

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランス・独立間もない個人事業主・法人設立を検討中の方のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細