1991年に亡くなったマイルス・デイビスから、2024年の今年も新作が届きました。
CDボックスセット Miles in France 1963 & 1964 – Miles Davis Quintet: The Bootleg Series, Vol. 8
これを、どう買うか。が問題です。
そもそも1963年~1964年のアルバムが好きでなければ、買う必要はない
それより、買うべきかどうかが重要なのでは。そのとおりです。気がせいてしまいました。
正直言って、マイルスに関しては、公式アルバムのほかは、1991年パリの過去メンバー再会ライブ以外、買う必要はありません。
公式アルバムだけで、十分良いからです。
ただ、今回のボックスセットは、1963年から1964年のライブなので、この時代が大好きな人は、買ってもいいのではと思います。
買うかどうかの判断基準は、「マイルス・イン・ヨーロッパ」、「マイ・ファニー・バレンタイン」、「フォー・アンド・モア」、「マイルス・イン・トーキョー」、「マイルス・イン・ベルリン」といった一連のライブアルバムを日頃、愛聴しているかどうかです。
私はこのへん、大好きです。特に「イン・トーキョー」が個人的マイルスベスト盤なので、今回は買います。
3通りの買う方法 国内盤、輸入盤、配信、どれがいいか
CDは製造枚数が激減し、また円安もあり、国内盤も輸入盤も高くなっています。
なにせ、国内盤は12,000円、輸入盤も10,500円くらいします。輸入LPレコード盤は24,490円です。
ジャズだから、いい音質で買おうと思って、つい円盤を選びたくなりますが、ちょっと冷静になって、配信サイトを見てみましょう。
moraでは、全曲一括購入の場合、
- AAC 320kbps 5,093円
- FLAC(WAV) 6,900円
- FLAC(ハイレゾ) 8,148円
となっています。AAC版は、CDの半額以下ですね。
おすすめは、AAC版です。正直、このビットレートでは、CD-DA(WAV)の音質と、聞き分けることができません。ハイレゾも同様です。
特にボックスセットの場合、CDで買うとリッピングも、CDプレーヤーでの入替も手間です。
最初から圧縮音源の配信で問題ありません。
なお、AmazonだとMP3版で5,000円と、もうちょい安いです。
時代が変わったら、習慣も見直そう
ジャズこそ、高音質で、CDで…とこだわってしまいがちです。
ただ、いまはもうCDプレーヤーを探すことも難しくなりました。
CDを出すミュージシャンもいますが、もはや高級グッズの体となっています。
自分の必要な価値は、そのディスクという形なのか。音楽という体験なのか。
その価値を見極めて、それを最も安く手に入れる方法を選びましょう。
これは、ユーザーとして買う側でも、また提供する側としても、同じ考え方です。
昔のやりかたにこだわらないようにしましょう。
編集後記
午前はZoomで立教大学の講義を受講。午後は、株式会社税理士会館の株主総会から、ディスクユニオン、benten103、有隣堂本店、ミュージックバーLISTENと流れた一日。