『ふつうの軽音部』が好きすぎて仕方がない

マンガは昔から好きでした。

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などを愛読していましたが、私は趣味を定期的に切り替えるくせがあって、これらのほとんどは、いまは持っていません。

いまも数シリーズ連載を追いかけていますが、圧倒的に自分にとって評価が高いのが、『ふつうの軽音部』です。

#ふつうの軽音部 を読むと、うれしく感じる自分でよかった。そうでない人ももちろんいる。この作品のいいところがなぜ見えるか、なぜ見えないか。いい悪いではなく、読者自身があぶり出される作品だと思います。shonenjumpplus.com/episode/1710…

税理士 木村将秀 (@kimura-zeirishi.bsky.social) 2024-11-03T04:22:38.672Z

なんでこんなに面白いのだろうと思います。

ジャンプルーキー版から追いかけて、コミックスも、1巻、2巻、3巻、4巻と出ていますが、しり上がりに面白くなっていき、連載中の話がいちばんすごいです。

ただ、いまはよくも悪しくも他人の感想が見えてしまう時代で、かなりネガティブな反応も見られます。

興味深かったのが、「なんでこんな人間ができている高校生ばかり出てくるんだ」というようなコメントがあったのですが、明らかに、邪悪な高校生もたくさん出てきているんですよね。

その読者には、なぜそれが見えないのでしょうか。

関係あるようなないような話をすると……他人を攻撃する人は、自分もその攻撃されるタイプであることをバレたくないために、無意識に自分と同じタイプの人間を攻撃するといいます。オレではなく、あいつを攻撃しろ、ということです。

このマンガの登場人物には、全員に二面性があります。正と邪、善と悪、両方持っているのです。それがふつうなのです。

見たくないものが、見えなくなってしまう作品というのは、それだけ人間の無意識に迫っていると言えます。

その作品の感想を書くことが、自分自身の自己紹介になってしまう作品。それが名作の要件だと考えています。

登場人物たちは、昔のあなたと同じように、手ひどい失敗をし、人を傷つける発言をし、自分も傷ついていく。

そうして傷ついた人が、次に傷ついた人を癒していく。そのサイクルが描かれています。

昔、先輩にお世話になったな。後輩には顔を合わせられないくらいの失敗をしたな。という自分自身の経験が、このマンガの読書体験に燃料を補給してくれるのです。

自分の過去とは、切っても切れずにいる。そんな人が読むと、のめりこんでしまうのだと思います。

つまり、ふつうの高校生だった、あなたに読んでほしい作品です。

編集後記

税理士の方の話をお聞きしたり、商工会の人と来週のアポを取ったり。