マンガは昔から好きでした。
- こちら葛飾区亀有公園前派出所
- ドラゴンボール
- ウィザードリィ
- われらホビーズ ファミコンゼミナール
- ドラゴンクエスト4コマ漫画劇場
- 新声社の格ゲー4コマ漫画シリーズ
- しあわせのかたち
- ドラネコシアター
- 幕張
- セクシーコマンドー外伝 すごいよ!マサルさん
- いいひと。
- BET
- 働きマン
- 孤独のグルメ
- 坂道のアポロン
- モテキ
- ちはやふる
- 僕の小規模な失敗
- 僕の小規模な生活
- うちの妻ってどうでしょう?
- おちけん
- ササキ様に願いを
- 幕張サボテンキャンパス
- おかあさんの扉
- 美味しんぼ
- めぞん一刻
などを愛読していましたが、私は趣味を定期的に切り替えるくせがあって、これらのほとんどは、いまは持っていません。
いまも数シリーズ連載を追いかけていますが、圧倒的に自分にとって評価が高いのが、『ふつうの軽音部』です。
なんでこんなに面白いのだろうと思います。
ジャンプルーキー版から追いかけて、コミックスも、1巻、2巻、3巻、4巻と出ていますが、しり上がりに面白くなっていき、連載中の話がいちばんすごいです。
ただ、いまはよくも悪しくも他人の感想が見えてしまう時代で、かなりネガティブな反応も見られます。
興味深かったのが、「なんでこんな人間ができている高校生ばかり出てくるんだ」というようなコメントがあったのですが、明らかに、邪悪な高校生もたくさん出てきているんですよね。
その読者には、なぜそれが見えないのでしょうか。
関係あるようなないような話をすると……他人を攻撃する人は、自分もその攻撃されるタイプであることをバレたくないために、無意識に自分と同じタイプの人間を攻撃するといいます。オレではなく、あいつを攻撃しろ、ということです。
このマンガの登場人物には、全員に二面性があります。正と邪、善と悪、両方持っているのです。それがふつうなのです。
見たくないものが、見えなくなってしまう作品というのは、それだけ人間の無意識に迫っていると言えます。
その作品の感想を書くことが、自分自身の自己紹介になってしまう作品。それが名作の要件だと考えています。
登場人物たちは、昔のあなたと同じように、手ひどい失敗をし、人を傷つける発言をし、自分も傷ついていく。
そうして傷ついた人が、次に傷ついた人を癒していく。そのサイクルが描かれています。
昔、先輩にお世話になったな。後輩には顔を合わせられないくらいの失敗をしたな。という自分自身の経験が、このマンガの読書体験に燃料を補給してくれるのです。
自分の過去とは、切っても切れずにいる。そんな人が読むと、のめりこんでしまうのだと思います。
つまり、ふつうの高校生だった、あなたに読んでほしい作品です。
編集後記
税理士の方の話をお聞きしたり、商工会の人と来週のアポを取ったり。