毎日経理するにあたって、最初に Power Automate Desktop (PAD) のフローを起動するのですが、今日、アプリを起動すると、いままでに作ったフローがすべて消えていました。
検索すると、同じ被害に遭っている人が多数。この数日間で一斉に発生しているので、 Windows Upadate からみと予測されます。
自分が被害に遭うまで、そんなバグがあるとは、気づきませんでした。
フローを復旧させるには、script.robinからコピペする
Power Automate desktopのフローが消えた。簡単に復旧できた方法 – レールイン
すでに先人が対応策を発表しています。私もこれで復活できました。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Power Automate Desktop\Console\Workspace\[文字時列]\[文字列]
- 上記フォルダ内にある script.robin ファイルを、メモ帳なり OEdit なりお好みのテキストエディタにドラッグ&ドロップ
- 「@SENSITIVE: []」より下の行を最後までコピー
- Power Automate の新規フロー編集画面で貼付け
ただ、レコーディング機能を使った部分等については、エラーが出ます。
そこで、エラー部分を削除して、あらためてレコーディングを行うことで完全復旧が可能です。
同様の考え方で、フローをバックアップしたり、自分のフローを他人にあげることもできたりします。
PAD のフロー編集画面のフローを全選択してコピーし、テキストエディタに貼り付ければ、バックアップが取れたり、人に渡せる状態になります。
マイナス方向の効率化を防ぐことをしよう
無料アプリですし、規約で何の責任も取らない形になっているのでしょうが、これで RPA を構築していたらびっくりしましたよね。
何十時間もかけていたのを、一瞬で無にされてしまうのですから。
バックアップは、やはり大事ですね。たとえ原則 OneDrive (クラウド)に保存される Power Automate Desktop であろうとも。
で、このバグが一向に直らないところを見ると、 MS の人は自分では個人版 PAD を使っていないのでしょうね。(企業版があるので)
PC を使い始めてすぐに学んだことは、 PC はプラスの方向に効率化する道具だが、マイナス方向にも効率化する(バグ、操作ミス等で、効率的に、超高速ですべてを無に帰す)ものだということ。
自分の使っているアプリユーザーをフォローして、エラー情報を事前に収集しておくのも手でしょう。
Power Automate の代替策は、 UiPath Studio
こういう目に一度遭うと、もう PAD を使おうという気持ちも失せてしまいます。
そこで、 UiPath Studio を導入してみました。
導入方法は先人の YouTube などが参考になります。新しい情報ほどいいでしょう。(古い情報だと、いまとかなり違っていたりするので)
Power Automate よりも動作がきびきびとしていて、 RPA 共通の考え方が生かせるので、意外とすんなり入れます。
とりあえず、自分のマイナンバーカードで e-Tax 個人にログインするものを作ってみました。
レコーディングは同様にできます。
また、暗証番号を入力するところでは、無闇にボタンクリックをレコーディングせず、文字を入力 “Edit” 「以下を入力」のところで 4 桁入力し、右端のドロップダウン・リストから Enter を選択して、 [k(Enter)] という入力をするとスムーズに動作します。
キーストローク優先で作ったほうがうまくいくのは変わりません。
また、「入力前にフィールド内を削除」を設定しないとエラーになってパブリッシュ等できなくなりますので、指示にしたがって直しておきましょう。
徐々に UiPath に移行していく予定です。データの保存先を確認して、バックアップも忘れずに。
編集後記
横浜商工会議所で会議にオブザーバー参加。 benten103 を初利用。 UiPath Studio でプロセス作成。