人口減少に備える

事業者の方とお話ししていると、よく出るのが「お客さんが亡くなっていく」話。

来期の見通しを聞くと、人口が減っているので、売上は減る見込みであるとのこと。

特に国内の個人相手のお仕事だと(税理士もそうですが)、人口減少は想定して当然のことです。

神奈川県も人口下降トレンドになってきました

節税策を抑制する

利益が多くなると、税率の高くなる部分が出てきます。

利益の伸びのわりに、税負担が重く感じる、という時期がきます。

このときは、経費になる支出(個人なら、さらに所得控除になる支出)をして、利益のうち、税率の高い部分を削るというのが、基本的な節税策です。

ただ、こういったものは実際にお金が出ていってしまうので、資金が潤沢でない場合は、必要最低限度にしたいもの。

倒産防止共済などの経費になる掛金をいくらにするか。

来期の利益を予測するときに、人口減少による売上の自然減を考慮して、掛金を増やしすぎない、または、減らす方向で設定してみてはどうでしょうか。

経費を抑制する

必要なものはともかく、振込手数料など、嫌でもかかってしまう経費は下げられないか、検討しましょう。

振込手数料の低いネットバンクを探す、振込先と銀行を揃える、個人で利用している振込手数料無料のネットバンクから、立替払いする、など、チリも積もれば山となる削減策もあります。

マニュアルを整備すれば、正社員を雇わずにパート・アルバイトで回る仕組みが作れないか。

利用していないサービスについて、自動引き落としが続いていないか。

いったんやめてみて、また必要なら再加入すればいいです。サブスクには気をつけましょう。

自分でやる

実は、王道は自分でやることです。

私もコーヒーが自分でおいしく作れるようになって、1杯ごとに450円もうかったつもりでいます。

不動産賃貸業の大家さんも、不動産屋さん任せにせず、ご自分で修繕をされている方も多いです。

経理も税理士に丸投げすれば高いですが、ご自分でやってチェックしてもらい、修正方法だけ教えてもらうなどすれば、ちょうどいい料金になるかもしれません。

税務は無料・低額の公共サービスもいろいろありますが、それゆえに混雑、行列が避けられないところです。

人口減少によって、攻撃力を高める(収入アップ)に上限が見えてきたならば、次にやることは、守備力アップも選択肢の一つです。

編集後記

青色申告会の決算個別指導会の指導員として参加しました。6件の確定申告書作成に対応。量をこなす仕事は疲れるので、ほどほどにしたいですね……。

家では『ふつうの軽音部』を読み返して癒しを。