負債の部にある買掛金、未払金、借入金、預り金。こういった科目は、どうすればなくせるでしょうか? 改めて考えてみると……お金を払ってなくしますね、基本的には。
不動産賃貸業で賃借人から受け入れた保証金も同じです。なくしたければ、返すしかない。では、すでに貸している物件を売却(オーナーチェンジ)する場合はどうなくすか。
賃借人に返してもいいですけど、また新しいオーナーに預けなおしてもらうんじゃ二度手間ですね。そこで、旧オーナーから、新オーナーに直接お金を渡せば、手間を省いてなくすことができます。(保証金の清算あり)
さらに手間を省こうと思ったら、土地建物は新オーナーに売ってお金をもらうわけですから、このお金を、預り保証金分、少なくもらえばいい。(保証金の清算なし)
で、清算なしの場合の注意点。預り保証金分の金額を、もらったお金に合算して、土地建物の譲渡代金を算出するのを忘れないでください。

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランス・独立間もない個人事業主・法人設立を検討中の方のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細