ある程度規模の大きな会社になると、消費税の計算を個別対応方式で行っていることが多いです。
その場合、仕入れや経費が、課税売上のためにかかっているのか、非課税売上のためにかかっているのか、両方に共通してかかっているのか、区分する必要があります。
これは、原則一取引ごとに区分することとなっていますが、規模が大きいと取引も多く、実行するとなるとなかなか大変です。
ただ、その規模だと通常、部門別に管理していることが多いはずです。
販売部門、管理部門、購買部門というふうにです。
部門別の管理がしっかり行われていれば、個別対応方式の区分は、少し楽にできます。
管理部門はすべて共通対応、販売部門は課税売上対応に分けられる
いわゆるバックオフィス業務を行う、総務・人事・経理・税務といった部門は、直接、課税売上(通常の販売)を行わない、という部門分けをしているのでしたら、これらの部・部門にかかる経費は、すべて共通対応で経理してよいです。
販売は、販売部門だけで行っている。購買部門も、売るための原材料を仕入れたりしている。そういう場合は、こちらの部門の仕入れ・経費は、すべて課税売上対応で経理します。
経理のチェックをするのにも便利な部門
このようにしておくと、課税区分の誤りを見つけるのも難しくなくなります。
仕訳データを、部門「本部」などで抽出し、その中に「課税売上対応の仕入れ」の消費税課税区分が存在していたら、誤りなので、共通対応に修正します。
他方、部門「〇〇店」などで抽出し、その中に「共通対応の仕入れ」の課税区分があれば、やはり誤りなので、課税売上対応に修正すればよいのです。
原則として共通対応になる交際費も、販売部門なら?
消費税に詳しい方なら、買ってきたけれども、相手にただであげるものについては、共通対応に区分するのが正しい、とご存じでしょう。
代表例が、交際費です。贈答品などを買ってきたら、共通対応にする。社長が取引先を接待する場合もそうです。
しかし、販売部門で、販売先を訪問したときに持参した手土産は、先ほどの部門別区分にしたがって、課税売上対応にしても大丈夫です。
なるべく手間のかからない経理体制を構築するサポートも、税理士がご提供します。
今日のNHKラジオ
- 出演者が突然NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」のセリフ「腐ったこの国を、買い叩く」を引用したので、びっくりしてDVDを持ち出してしまいました。このセリフが悔しかったと……
- このドラマにただよう緊張感、投資ファンドの雰囲気、大好きです
- 当時ファンドにいたことのある大学教授の話では、ドラマは本当によく再現されていたそうです
- 関係者の方に、このドラマが残した爪痕の大きさを、あれから10数年経った今も、ときどき感じさせられます
- このドラマのロケを目撃したことがあるのが、個人的な自慢です