バーは、ちょっと敷居が高い飲み屋さんです。
でも、敷居が高く見えるのは、外から中が見えないからに過ぎません。
これは慣れですね。バーかな? カフェかな? と思ったら、私はドアを開けてしまいます……。
ジャズ喫茶かと思ったら、ジャズ音楽教室(演奏の)だったこともありましたが……。「間違えました」で済む話です。
この週末に、気になっているバーにチャレンジしてみませんか。
何にせよ、慣れないことには先達が必要です。兼好法師もそう言っています。
先生を紹介しましょう。
村上春樹の教えるバーでの過ごし方
ここは、作家の村上春樹さんを呼んで、聞いてみます。
村上さんは、作家である以前は、10年近く、都内3店舗の飲食店を経営し、調理師免許も取得している経営者でした。
経営者視点での望ましいバーの客は、カウンターのすみっこでボケっと酒を飲んでいる人だそうです。
なので、自分も客としていくときは、そのように過ごしているそうです。
難しい顔をして、ギムレットとかを飲んでいるのは、店員として気になるのでやめてほしいとのことです。マスターの気にならない客を目指しましょう。
なので、初めてのバーに入ったら、入口に近いカウンター席で、ボケっと過ごしていましょう。
座るべき場所が分からなくても、初見のお客さんには、マスターが適当な席を案内してくれるはずです。マスターの動きをよく見てみましょう。
何を注文するか
メニュー表は、だいたいあります。見当たらないときは、落ち着いて店内を見回しましょう。背後にあるやも……。
そこから、ふつうの居酒屋でもあるような、自分の知っているお酒を注文すればいいです。
あるいは、カウンターの後ろに並んでいる酒瓶が気になるかもしれません。だいたいが、ウィスキーです。
日本酒並みに種類が多くて、何を選んだらいいかわからないと思います。
私も昔、ワインバーで適当に注文したら、お会計がとんでもないことになったミスが……。
わからないのに、わかったふりをしないというのは、基本です。
基本、バーは、初心者歓迎です。「ウィスキー(他、任意のお酒の種類)って、飲んだことがないんですけど、初心者には何がおすすめですか?」とマスターに聞いてみればいいのです。
きっと、マスターは、すごく良い顔で、おすすめを教えてくれるはずです。詳しい人のおすすめに、すなおにしたがうというのが、上達の基本です。
バーは、リアルツイッター(X)である
バーとは、棒が転じて、あの長いカウンターを意味する言葉です。
止まり木、というイメージもあり、バーカウンターに並んで腰かけている人々は、たまたま同じ時間に、おなじ枝に並んでとまっている小鳥たちのようなものです。
その人たちが、お互いの名前も仕事も知らないのに、マスターを介して会話に参加していくさまは、SNSの Twitter (鳥のアイコン) に似ています。
お店を注意深く見まわしていると、いろいろ興味深いものを見つけるはず。「あれなに?」とマスターに聞いてみると、世界が広がるはず。
他のお客さんの話題に関連して、自分の知っていることをマスターに話してみましょう。
直接お客同士で話をするのではなく、マスターが自然に話を振ってくれるようなお店を見つけたら、大事にしたいですね。
私がたまに行くのは、 〒220-0072 神奈川県横浜市西区浅間町1丁目4−5 301 BAR IGETA – Google 検索 です。
昨日のはじめて
横浜 鶴屋町 ザ ヨコハマ フロント Vlag yokohama
いつもの道を、違うルートで歩く。自分の方向感覚を頼りに、ちゃんと正しい場所に出られると楽しいです。