教える仕事はどうやってできるようになるか

お教えする仕事が増えてきました。

いま、横浜南青色申告会の青色学校というところで、複式簿記の講師をしています。

大岡川の桜 春は学びの季節

これまでの教える仕事の経験

教える仕事を初めてやったのは、税理士業界に入る前の、業界団体セミナー講師役でした。聞き手は業界の新入社員の方。

パワーポイントを作り込んで、図解して、ほぼ読むだけ、というものでした。45分くらい話したでしょうか。

その次にやったのは、母校の寄附講座の講師でした。

聞き手は母校の現役の学生たち。やはりパワーポイントをつくって、100分ほど話します。1回きりですが。

事前に練習して、100分くらいになるはず…と思ったのですが、時間配分に失敗して最後は駆け足になってしまいました。

その後は学生からの質問回答を作成したりして、楽しかったですね。

教える仕事には、教わった経験を活かす

という経験をしてからの、今回の簿記講師。なんと、1回150分の講義を10回もやります。

税理士試験では、簿記学校の講師に3年間も教わっており、習うほうとしては慣れていますが、教えたことはありません。

また、今回は指定のテキストを使いますので、いちおうその順番に進めるという形です。

こういう場合は、習っていた時の講師の動きでよかったものを真似てみます。

講義のスタイルは、50分毎に10分休憩を入れて、休憩時間に質問に来ていいよ、というもの。

事前に、「聞きながら分からないことが出てきたら、質問をメモして」と伝えてあります。

質問を受けて、全員に関係のあることでしたら再開後に改めて説明する方式。

あとは適度に、講義内容に関係のある雑談を入れたり、実務や税務に関連したお話をしたりします。

立ってお話していると、受講生の方の顔がよく見えるので、適度に反応しながら進めています。

特に、疑問に思う点は、誰でも同じなので、過去に仕事で受けた質問や疑問は先回りしてお話するようにしています。

講義の事前準備はどうやっているか

まず、話す練習も兼ねて、YouTubeを始めてみました。

10回くらい撮りました。これは、一切の原稿なしで、テーマにそって、またはリストを見ながら、思いついた話をどんどんするというスタイルです。

テーマだけだと、数分で話すことがなくなってしまうのですが、リストを見ながらだと、長時間話すことができる、というのを発見しました。

テキストは、話すネタのリストです。

そのテキストの分野に詳しければ、リストを見れば、いくらでも話せるものです。

事前準備として、Wordに、テキスト本文から思いつく話を書いていて、講義中に、ときどき参照するようにしていました。

が、参照しなくても、一度書き出したことは、テキストを見ればアドリブで話せるものですね。

多少、飛ばしてしまっても、休憩時間にポイントをさらって、再開後に話すようにもしています。

それでも、講義時間の2時間半ほどは、準備にかけています。講義の直前にこのWord書き出しをして、そのまま本番をやっていますが、いまのところ、予定しているページ数を時間内に進めることができています。

詳しいことは、リストを見るだけで長時間話せます。そういう分野があれば、教える仕事に取り組むことをおすすめします。

編集後記

1日1新:Zoomで画面を共有しながら、決算と申告の代理ではなく、サポートを。