さすがに最近の円安などで、グラム1円のコーヒー(粉)はレアになりましたが、いまだにグラム2円以上するレギュラーコーヒーは買っていません。
ハンドドリップ技術があれば、1円台の粉で十分だからです。
この技術は、雑誌『オレンジページ』で10年以上前に学びました。今は子にも伝えていて、再現性のある技術です。
熱湯を少しずつ入れて、行きわたってから細いお湯をかける
おいしいコーヒーの作り方が、モノ雑誌などの男性情報誌にしばしば載っていますが、ほぼ役に立たないです。
おいしいものの作り方は、当然、専門の料理雑誌に求めるべきです。
まずは、細い口でお湯が注げるコーヒーポットを用意しましょう。
ドリッパー、ペーパーフィルターはなんでもいいです。珈琲豆(粉)も一番安いやつでOK。
珈琲の粉はマグカップ1つあたり10g使います。粉をケチらないことがおいしいコーヒーを入れるコツです。
粉をフィルタに入れて、叩いて平らにします。
お湯を沸かして、30秒程度たったところで、粉の中央にちょっとだけ注ぎ、膨らむのを一瞬待ちます。
膨らんだところで、また同じ中央に、少しだけお湯を注ぎます。これを何度も繰り返します。
よく、最初はお湯を一定量入れて、全体が膨らむのを待つ、と説明されることが多いですが、安い粉がそういう風に膨れることはありません。ちまちま膨らませます。
粉の表面全体が膨らんで見えるまで、ちょっと入れる→ちょっと膨らむ→膨らんだ同じ場所にちょっと注ぐ、を繰り返します。
全体が膨らんだら、細いお湯を中央から周縁に向かって回して入れる
ここまで、粉の中央にしかお湯を注いでいませんでしたが、ここから初めて外側にも入れていきます。
お湯を細く出し、中央から外側へ渦を巻くようにぐるぐる回しいれます。そのペースはかなりゆっくりです。
ドリッパーいっぱいにお湯が貯まるのと、ドリッパーの外側にお湯がかかるのが同じタイミングになるようなペースです。
ドリッパーすれすれのお湯が全部落ちるころ、必要な珈琲の量が出きることを目指しましょう。
お湯は、全部落ち切る前に、サーバーから外します。
これで、おいしいコーヒーのできあがりです。
物価高は、「技術」で埋めていきましょう。