税理士試験の2つの機能とは、あきらめない力がつくこと、勉強が楽しくなること

知識を得ること、ではないと思いますね。

知識は、試験中も実感したでしょうが、よく使っている間だけ憶えていて、使わなくなったら忘れてしまうようなものです。

2つあります。

1つ目は、この問題が難しすぎると思って、心が折れるような人は、税理士に向いてないよ、とふるい落とす機能。あきらめない心を醸成する機能ですね。(あきらめない人は、大学院に行ってもいいのです)

2つ目は、その難しい問題を理解しようと思って、テキストを読んで、問題を解いて、解説を読んで、調べものをしているうちに、会計や税務の勉強をすることが楽しくなってしまう機能です。

あきらめない性質があって、楽しんで勉強をしてしまう人に、税理士は向いているよ、と語りかけているようです。

もともとそんな性質がない人にも、税理士試験をくぐり抜けているうちに、そうした性質が自然に身についてしまうのですから、大したものだという気がします。

もちろん、そんな機能は、すべての学習・勉強が内包しているものだと思いますが。でも、自分のお金で勉強する初めてのこの機会で、勉強というものが何なのか、分かったように感じます。

そんな、未知の学習体験をしてみたい、という方に、税理士試験はおすすめです。