レビュー CanoScan LiDE 400 フラットヘッドスキャナで e-Tax 用イメージデータを作る

スキャナは持っていたのですが、薄いものしかスキャンできなかったので、厚みのある契約書のスキャンのため、フラットヘッドスキャナを導入しました。

Adobe Scan (スマホアプリ)も試しましたが、なかなかきれいにスキャンできなかったので。

私が買ったのは、キヤノンマーケティングジャパンの CanoScan LiDE 400 です。

ヨドバシカメラ.com で一番手頃な値段だったので、決めて行ったのですが、隣のエプソンが気になって色々調べてしまい、時間を無駄にしました。

結局、最初に決めていたものを買ったからです。(貯まっていた 4,000 ポイントも使えたし)

使ってみた結果、9割方満足しています。

昔から、家電の購入を相談されることが多かったです。自分の当初判断をもっと信用しようと思ったしだいです。

なお、税理士業のお客様のノートパソコンの購入相談にも乗っています。

それなりに大きい。VAIOペンと大きさ比較

高速化のコツは、設定しないこと

フラットヘッドスキャナは、最大 A4 サイズまでを 1 枚ずつ、片面ずつのスキャンなので、大量のレシートをスキャンしたりする目的には向きません。

もともと、私はレシートをスキャンしませんし、経理には使わないので、いいのですが。

現状、次の設定にしています。「文書」の設定:

  • カラー
  • A4 または B5 (原稿によって変えます。古い書類は B5 なので)
  • 200dpi
  • 文字原稿の傾きを補正する
  • 文字原稿の向きを検知して、画像を回転する
  • キーワード検索が可能なPDFを作成する
  • アプリケーションを起動しない

この状態での速度は、初回約 17 秒、2回目以降約 7 秒でした(ボタンクリックから完了メッセージが出るまでの長さ)。

他にも、いかにも便利そうなオプションがいろいろあるのですが、これらをつけると、 1 枚あたりのスキャン時間が約 42 秒程度まで増加するので、最低限にしています。

上下の向きが直感的でないことに注意

この矢印に、文書の「上端」を合わせる

直感的でない不満点がひとつあります。

製品の Canon ロゴも、 A4 などを示すマークも、みんな同じ向きに筐体に表示されているのですが、文書を置く向きは、その反対なのです。

なので、気を付けて、矢印のところに文書の上端がつくように置いているのですが、表示に惑わされて、しばしば上下逆に置いてしまいます。

取扱説明書にも、そのように置けとあるのですが、じゃあなんで、筐体の文字盤はすべてその逆なんでしょうか……。

一応、この人間のミスを補う機能があり、それが先ほどの「文字原稿の向きを検知して、画像を回転する」です。

これをしておけば、上下を間違えて置いても、正しくスキャンしてくれます。

あとは、「PDF (複数ページ)」スキャン設定にしている場合、次のスキャンを促してくれるポップアップウィンドウが出ますが、そこに「今、何枚目」を表示してはくれません。

表示があれば、親切でしたね。スキャンしている人間のほうが、今、何枚目か分からなくなってしまいがちなので。

解像度を 200 dpi にしているのは、 e-Tax のため

確定申告書等作成コーナーや、 e-Tax で申告書を出すときは、その添付書類は、あとから PDF で追加送信することになります。

法律上、添付が義務付けられている書類のほか、税務署が「「提出をお願いしている書類」も PDF 提出ができます。

e-Tax でスキャナを使う場合の注意点は、公式に次のとおりです。

法令上提出する必要があるものに加えて、税務署から提出をお願いしている一部の添付書類についても、イメージデータで提出可能です。

申告、申請・届出等そのものやイメージデータによる提出の対象ではない添付書類については、法令上、イメージデータによる提出が認められていません。

  • ( PDF ファイルの)解像度は200dpi相当以上
  • 赤色、緑色及び青色までの階調が256階調(24ビットカラー)以上
  • 目視により内容の確認が可能
  • パスワードを設定しない
添付書類のイメージデータによる提出について | 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)

解像度を 200 dpi にしているのは、そのほうがスキャンが速いからという理由もありますが、 e-Tax で書類を送信する際の要求水準もそれだからです。

200 dpi ならカラーでもファイルサイズは小さいですので、 e-Tax の容量制限にも問題なく対応できます。

CanoScan LiDE 400 であれば、この設定で画質は十分によく、問題は感じません。

もちろん、大量のスキャンには向きませんが、最低限度の枚数のスキャンを行うのであれば、あまり高いお金を出す必要はありません。

あらかじめ、自分をスキャンをなるべくしない人生にしたうえで、 LiDE 400 の導入はおすすめです。

編集後記

日月書道展を見に行きました。あとは雑務をこなして掃除をするいつもの土曜日。

先日、新聞屋さんにお米を初めて注文してみました。代金は別途集金なのかと思ったら、自動振替の金額に上乗せされるとのこと。

確かに、新聞販売管理システムに、新聞以外の売上を載せて、銀行にデータを送れるんだよなあー、と懐かしく思い出しました。