『利益が見える戦略MQ会計』

会計ブログのはずが、会計について書いてなかったですね。この本は、『taxMLの紹介』で知りました。10年以上販売されているロングセラーです。

この本で新たに提出された、肝となる考え方は、p.118-125 に書いてあります。値引きをしたのに、粗利率がそのままだと勘違いして利益予測を誤る例が書かれています。

簿記の勉強をしたことがあれば、商品有高帳を思い出すはず。値引きは数量に影響しないが、返品は数量に影響するという話に関連していますね。

この本の言うとおり、財務諸表はあくまで外向け。なので、会社が自身の決算書をもとに経営分析する意味については、前からずっと疑問でした。この手法は、内部の事情を知らない、外部の投資家のためのものではないかと。

内情を知っている会社自身による、会計の使い方が書いてある本です。この本を読んで、すぐにでも実践できることは、「仕訳の摘要に、販売(購入)数量を書き込め」です。