私は、税理士には、税理士試験を受けてなりました。
年に1~2科目を受験して、上位15%前後に入るのを5回繰り返せば、合格です。
この試験は、社会人になってから勉強・受験を始め、「テスト勉強のノウハウ」を初めて確立しました。学生時代に知っておきたかったですね……。
でも、意外に、社会人になっても受けなければならない試験ってあるものです。社員50人以上の会社になったら、社長なり幹部なりが、衛生管理者試験に合格しないといけないとか。
そんな、なんだかんだ試験がつきものの方のために、勉強法について書いてみたいと思います。税理士試験以外でも、役に立ちます。
やる気をなくさない方法
私は、簿記論という科目に2回落ちて、3回目の受験勉強を始めたとき、ものすごくモチベーションが下がりました。
問題は解けて、分かっているのに、勉強しなおさないといけなかったからです。
でも、合格できない「勉強ができる」に意味はありません。やる気がなくても、自分に合格する実力がない事実を認めて、仕事が終わったら問題集を解くようにしていました。
問題を解いているうちに、やる気が出てくるからです。仕事でもそうですよね。やるとやる気が出てくる。そういうものです。
間違えても傷つかなくなる方法
また、問題を間違えるとメンタルが傷つき、やる気がなくなって困りました。
同じミスを繰り返す、前に正解した問題を間違える、問題文を最後まで読まない……なんて自分はバカなのか、と自己嫌悪におちいりがちです。
勉強が嫌いな人が多いのは、勉強すると、自分がバカだということがわかってしまうから。自分がバカであることなんて、知らずに済ませたかったのに……というのが本音です。
でも、めげずに間違えているうちに、「最初は間違えるのが当たり前。もっというと、何度も同じミスをするのが当たり前。当たり前のことを、気にしてどうなる?」という気持ちになれます。
こうなれたらしめたもので、今後は、新しい単元に進んでまた間違えても、傷つかずに済みます。
忘れなくなる方法
問題集は、何度も同じ問題を繰り返し解くのがよい、と言われます。
でも、ただ繰り返せばいいのではありません。その繰り返しの解き方に、コツがあるのです。
いちばんやってはいけないのが、「間違えた問題だけ、解きなおす」という方法です。なぜだめなのかというと、「正解した問題は、来月には解き方を忘れているから」です。
間違えた問題も、正解した問題も、いずれまた間違えるようになるのだから、そこに違いはありません。
だから、すべての問題を、平等に解く必要があります。
一つの単元を終えたら、次の単元の学習が始まる前までの1週間に、解けるだけ解く。解いた問題には日付だけメモしておきます。
2回目の問題を解くのは、いままで学習した範囲の問題の、1回目をすべて解き終えたときです。
こうすると、時間がない方は、2回目を解くのが3カ月後になったりしますが、それでいいのです。
本試験当日までに、すべての問題を3~5回均等に解けていれば、試験時間中にたくさんのことを憶えていられます。
サブとして、各単元の要約をボイスレコーダーに全範囲吹き込んで、それを歯磨き中にスピーカーやFloat Runで聞くようにしましょう。
いま集中して学習している範囲に加えて、それ以外の範囲を耳で聞き流すことで、そういう単元があったことを忘れずに済むからです。
やる気をなくさない、間違えても傷つかない、勉強したことを忘れない。この3点を達成し、勉強が楽しくなってきたら、合格は近いですよ!
今週の新習慣
- 一日一冊本を読むようにしています。今月は5冊読みました。