自動車税の節税(というか)。障害者のために使う車の種別割減免

5 月 31 日は、自動車税(種別割)の納期限です。

私(税理士)の事務所がある神奈川県の場合、 5 月 1 日には納付書を発送したとのことです。

キリ番(というか)ゲット

自動車税を効率的に払う方法

納付書で払うのが基本ですが、 QR コードがついていれば、ネットで支払うこともできます!

eLTAX の ID がなくても、ネットバンクからクレジットカード、 PayPay などで、自宅にいながら支払えます。(カードなど、手数料がかかるものもあります)

地方税お支払サイト (lta.go.jp)

ただし、納付後すぐに車検を受けたい場合は、納付書で払いましょう。納付した納付書の控えが、車検に必要な納税証明書になります。

通常は、 OSS でシステム連携されているため、納付後約 10 日経てば、車検のために納税証明書は必要ないのですが。

自動車税の節税を考える

自動車税に、節税策があるのかどうか?

一つ考えられるのは、電気自動車(燃料電池自動車)の購入です。自動車税が一番安い 25,000 円(年額。自家用の場合)のランクになるうえ、 1 年間限定で税金が約 75 %減になります。※軽自動車も同様

逆に、増税になる場合もあります。同じ車に 13 年ほどお乗りになっている場合です。

ガソリン車であれば、 2024 年 5 月現在、 2011 年 3 月以前に登録した車は、自動車で約 15 %増、軽自動車で約 20 %増になります。

13 年ほど経ちそうなら、まだ乗れても、買換えを検討してみてはと思います。下取り価格はつかないでしょうが。

軽自動車の場合、 2015 年 4 月以前購入の新車は軽自動車税が安いので、 13 年経ってもまだお得なままです。

あとは、乗らないのなら早く廃車手続きをすること。月割で払った自動車税が還付されます。

障害者ご本人が運転、または障害者の家族を送迎する場合は減免あり

所得税に障害者控除があるように、自動車税種別割にも、障害者の方への税の減免措置があります。

自動車税種別割は、総排気量 2.5 リットル以下の乗用車まで、 0 円になります。それ以上は、年税額から上限 45,400 円安くなります。

5 月 31 日までに手続きをすれば、上限まで減免を受けられます。納期限を過ぎてしまっても、月割で減免されます。

などをお持ちの方は、その手帳が必要です。

また、自動車の所有者か、運転する方のどちらかが、障害者本人ではなくご家族の場合は、戸籍謄本が必要です。
同居していなくても、障害者本人の住所から約 2 km 以内に家族がお住まい(免許証で確認)であれば OK です。

戸籍謄本の代わりに、家族が「障害者控除」を受けている所得税の確定申告書を使うこともできます。

あとは、運転される方の運転免許証。

減免を受けたい車の車検証( 減免は、障害者の方 1 人につき 1 台限定です)。

障害者の通所している福祉施設などに家族が週 1 回以上送り迎えしている場合は、その施設長の方の証明書が必要です。
その証明をもらうための用紙などは、自動車税管理事務所か県税事務所にあります。(県税事務所は事前の電話連絡が必要)

  • 施設に証明書の発行を依頼する用紙
  • 障害者に係る自動車税(軽自動車税)環境性能割・自動車税種別割減免申請書 
  • 障害者に係る自動車税(軽自動車税)環境性能割・自動車税種別割減免申請内容確認書

参考文献( PDF )

障害者のために専ら使用する自動車に係る自動車税(軽自動車税)環境性能割・自動車税種別割の減免について (pref.kanagawa.jp)

昨日の会合

税理士会の支部の集まり。