子どもたちが片付けをしたがらず、「モチベが上がらん」と口をそろえます。
とくにこういう、売上とか自分でわかるメリットにつながらないことには、モチベが上がらないというのはわかります。
モチベ、モチベーションのことですが、私の頃は「やる気」といったでしょうか。
私も、税理士試験の受験中に「やる気が起きないんです」と先生に相談したことがあります。
こういうとき、どういうふうに考えればいいのでしょうか。
「モチベというものはない」と仮定する
モチベってなんでしょうね? 少なくとも私は見たことがありません。
ひょっとしたら、そんなもの、ないのかもしれない。
もちろん、あるかもしれないですよ。それは否定しませんが、ここではいったん、「ない」と考えてみてください。
モチベが存在しないなら、上がるのを待っていても意味がないですよね。
妖精がいないから、妖精を探しに行かないのと同じことです。(いるかもしれませんが、「妖精」のところは、あなたが容易に存在しないと思う用語をあてはめてOKです)
とりあえず、やってみる
朝日小学生新聞で、勉強のやる気がしない相談への回答に、こういうのが載っていました。
とりあえず、机に座って、えんぴつと消しゴムを持ってみて。それで、自分はいま勉強をやろうとしているんだと、自分をだましてください。
とアドバイスされていました。
これは、村上春樹が前に紹介していた、チャンドラー式小説の書き方に似ています。
まず、小説を書く机を決めて、何も書くことが思い浮かばなくても、その椅子に2時間座っていなさい、と。
ちなみに、他のことはやってはいけないそうです。
これは、どちらも同じ考えですね。モチベというものは存在しないという前提に立っています。
試験勉強も、やる気がなかろうが、とりあえず練習問題を一つ解くことが、勉強を始めることにつながります。
毎日やることにする
これもよく言われますが、毎日やることにすれば、今日はやりたい・やりたくないといったモチベは関係なくなります。
経理や事務所の整理などのバックオフィス業務、家庭の掃除などは、毎日やることにするのが肝心です。
歯磨きと同じにしていきましょう。
このブログも今日で310日連続更新。ネタに悩んでも、モチベについては考えたこともありません。
なかなか毎日続かないときは、量を減らしてでも続けましょう。ブログに限らず、「本当はこれだけやりたい!」と思う仕事量の半分でもいいと思います。
モチベがなくてもできる工夫を考えてみませんか。
今日の新刊
村上春樹の最新翻訳『哀しいカフェのバラード』(カーソン・マッカラーズ、新潮社、初版2024年9月25日)を読んでいます。春樹翻訳の新刊本は、出ても情報が発信されないので、ちょくちょく書店の海外文学コーナーを見ては発見しています。
ネット書店や電子書籍販売サイトで、アラートを設定しておけばいいのか?