「いいね」がもらえるコメントの傾向から考える洞察とは

『ふつうの軽音部』第4巻が発売されました。

私は、はてなブックマークでも、アプリでも、Web版でも、まめに応援コメントを入れています。

作者へ応援メッセージも直接送れるので、たまに送っています。

マンガの作者や、ネット記事の筆者の方には、感銘を受けた場合、感想や応援メッセージを送ることがあります。

それが、作り手にとっての力になることを、自分も昔ホームページ作りや小説書きの経験から知っているからです。

「いいね」のリスクと、そこから学べること

SNSのドラッギーで危険なところは、「いいね」などの通知が気になってしまうことです。

それをチェックしに行って、時間を浪費しないようにしたいものです。

ただ、どんなコメントをすると「いいね」がたくさんつくのかは、考えてみる価値のあることです。

最近、『ふつうの軽音部』について書いた応援コメントで「いいね」が多くついたのは、「これは、すでに評価の高い別の作品のあれと同じだ。だからこれも重要なのだ」というような内容です。

または、同じ『ふつうの軽音部』の最新話と過去話との関連を指摘して、重要性を論ずるコメントも評価が高かったです。

一見まったく別の「これ」と「あれ」との共通点・関連性に気づくこと。

そのことにより、「これ」のまだ誰も気がついていない重要性に気づくこと。

それが洞察ということなのだと思います。

「これ」と「あれ」を同じだと気づくこと

当時、大学教授だった内田樹さんの書いたもので読んだと思うのですが。

一見違うものを、同じだと気づくことで、人は成長していくのだそうです。

たとえば、父親の発する「ごはん」と、母親の発する「ごはん」という声は、音の高さも響きも違うので、物理的に考えれば「違う」と判断されるはずです。

でも、赤ちゃんは、成長するにつれて、一見違うものが、実は同じだということに気づいて、言葉を理解していくのだと。

もっといえば、その音声が、物質としてのごはんと同じと気づくなんて、知性のはたらきそのものです。

ビジネスにおいても、みんなが「違う」と思っていて分断されていたものを、自分だけが「同じだ」と気づけば、その市場を統合して、広げることもできるでしょう。

インプット過多を防ぐには、共通点探しをすること

インプットは大事ですが、結局、そのインプットと、自分の仕事との関連や共通点を見出せなければ、知識を使うことができません。

共通点探し、聞いた話が、何と同じだろうと考えること。そういう時間を取って、初めて知識が役に立つのだと考えています。

編集後記

交流会で知り合った方とお話ししたり、タワーレコードで『ふつうの軽音部』4巻を買ったり、ウェイン・ショーターの新作2014年ライブ「セレブレーションVol.1」を買ったり。

今日の初めて:ミヤマ珈琲