自分では別にコミュニケーション能力が高いつもりはなかったのですが、先日、税理士の集まりで、「新しいお店を見つけたら、とりあえず入って、名刺を渡している」と話すと、「この中で木村さんがいちばんコミュ力高いですよ(笑)」と言われました。
なんとなく、友達が多い人、交流会で次々色々な人と話せる人を、コミュニケーション力が高いのだと思っていました。拡散型の交流ができる人というか。
それでいうと、自分はまったく当てはまりません。友達は小学校時代につくった3人だけですし、交流会に行ってもひとりの人と話し込んでしまいます。
次々いろいろな人と名刺交換をするのも苦手です。顔と名前が一致しなくなります。
人との付き合い方は、学生時代と変わらない
振り返ると、中学時代は思春期で女子と話せなくなってしまい、でも、昔の連絡網は電話だったので、電話では話せたんですね。
それはたぶん、一対一の関係性だからなのでしょう。
高校時代は、女子と会話できない問題を克服すべく、女子しかいない部活3つ(文芸部、合唱部、柏陽視聴覚委員会放送班HAVC)に入って修行したものです。
結果的には、28歳で結婚するなど、同世代の平均より早く家庭を持ち、子どもも生まれました。
という経緯を知る妻に言わせれば、「積極的でないように見えて行動力がある」ということみたいです。
集中型のコミュニケーションがうまくいくようにしている
一対一の関係に集中できるならば、別段問題はない。私が受けたストレングスファインダーでも、1位が人間関係構築力の「親密性」です。
初対面の人と話すのが苦手なので……と軽く相談したら、「とにかくずっと相手の話を聞くようにしたらいいじゃないですか」とアドバイスされ、これはけっこう実行しています。
最初から、自分はこれを売りにしようと話すのではなく、相手の話を聞いて、それに合わせて自分を出していくといいと助言されたこともあります。
自分とコミュニケーション力のタイプが近い人の意見は、けっこう参考になります。
自分のとっているコミュニケーション
自分と合いそうな人、一種あこがれの人と久しぶりにコミュニケーションすると、その人とのことは10年くらい前のことまで思い出せます。
メールやメッセージの中に、自然に古いネタを混ぜ込みつつ、やりとりすることが得意です。
また、相手の書いてきたことを拾って、返す。膨らませる。自分の知っていることを付け足す、ということを自然にやっています。
すると、相手からは、「俺が俺が」ではなく、自分の希望や不安を聞いて、ちゃんとそれに応じてくれる税理士だと感じていただけるようです。
私のストレングスファインダーの2位が、やはり人間関係構築力の「適応性」です。
自分というものが薄いのかもしれません。対戦型格闘ゲームで負けても、それほど悔しくなりません。勝つまでがんばりはしますが。
しかしこの仕事、相手があってものですから、それに合わせて動くのは当然のことといえます。
関係者が多いのも好みではありません。
会社に所属して、同じ目的で活動しているはずの同僚や上司と、情報や方向性が分断されてしまうのが嫌でした。
自分で全部把握していたほうが、お客様にいちばんよいサービスが提供できるのでは……と思い、独立してひとり税理士として活動しています。
認め、認められという感じが十全に得られていれば、自分以外の人と協働することはもちろんできます。
こんな感じの税理士がやっています。合いそうだな、と思っていただけたらいいのですが。
編集後記
自分を紹介するためのパンフレットを作っています。