『最後の大君』と Harukimurakami Archival Labyrinth

『ラスト・タイクーン』の村上訳。tycoonの語源は日本語の「大君」ですね。 作品は、10章中6章で途絶えた未完かつ未ブラッシュアップ状態の遺作でありながら、文章は精緻で美しく、村上訳スコット・フィッツジェラルド作品では … “『最後の大君』と Harukimurakami Archival Labyrinth”の続きを読む

『本当の翻訳の話をしよう 増補版』

村上春樹、柴田元幸著 新潮文庫 2021.07 村上RADIOを聴き始めてだいぶ経ったからでしょうね、こういう対談本を読むと、村上さんのパートがラジオの声で再生されてしまいます。 昔は、もっと自由に自分の好きな声で再生し … “『本当の翻訳の話をしよう 増補版』”の続きを読む

『SWITCH 2021年12月号』村上春樹インタビュー

早稲田大学村上春樹ライブラリーの記事6ページと、村上春樹インタビュー4ページからなっています。 村上春樹ライブラリーのオーディオルームは総額200万円くらいのセットなんだそうです。近いうちに覗いてみたいものです。年中無休 … “『SWITCH 2021年12月号』村上春樹インタビュー”の続きを読む

村上春樹と税法エッセイ『税法読書術』

村上春樹には税に関する格言があります。「紳士とは、払った税金と、寝た女性について多くを語らない人のことです」。「独立器官」に登場することで知られていますが、同様の内容は初期の作品で既出です。 また、『村上朝日堂 スメルジ … “村上春樹と税法エッセイ『税法読書術』”の続きを読む

よくある村上春樹批判について

「村上春樹作品の主人公は、人の気持ちが分からないひどい奴だ」という批判をよく見かけます。 でも、あなたってそんなにいい人でしたっけ? 自分の中に悪い部分って全然ないんでしたっけ? 自分の中にそういう部分があるから、主人公 … “よくある村上春樹批判について”の続きを読む

「BRUTUS」特集 村上春樹(下) 「聴く。観る。集める。食べる。飲む。」編

10月15日発売の「ブルータス」です。いまにして思えば、ノーベル文学賞の発表のタイミングでの前号発売だったのですね。 2号連続の取材者は、2005年別冊ステレオサウンド『Sound & Life』の村上春樹インタビューを … “「BRUTUS」特集 村上春樹(下) 「聴く。観る。集める。食べる。飲む。」編”の続きを読む

「BRUTUS」特集 村上春樹(上) 「読む。」編

10月1日発売の「BRUTUS」は、村上春樹特集です。東銀座にあるマガジンハウス、近くにすごくおいしいバナナジュース専門店がありましたが、今もあるのかな? おすすめです(ジュースが)。 インタビューで、現在進行中の仕事に … “「BRUTUS」特集 村上春樹(上) 「読む。」編”の続きを読む

村上春樹『一人称単数』感想

『1Q84』をピークとして、以後は徐々に加齢を感じるのであるが、実際に加齢しているから仕方がない。とはいえ好きな作家の新作を読むのは至福である。 内容は、初期に回帰したような雰囲気のものと、加齢した今の立場のものとが混在 … “村上春樹『一人称単数』感想”の続きを読む

映画化に備えて「ドライブ・マイ・カー」再読

村上春樹作品の映画化といえば、個人的には「風の歌を聴け」「トニー滝谷」「ノルウェイの森」「ハナレイ・ベイ」以来の「ドライブ・マイ・カー」(8月20日公開)。数年ぶりに読み返してみました。 映画で、劇中劇としてチェーホフの … “映画化に備えて「ドライブ・マイ・カー」再読”の続きを読む

「文化的雪かき」とは

初期の村上春樹作品でよく出てくるこのワード。比喩なんですが、意味はあまり説明されていません。野暮ですが、説明を試みてみます。 まず「雪かき」。雪って白いですよね。雪かきをしたことがある人は分かると思いますが、スコップで雪 … “「文化的雪かき」とは”の続きを読む