感想『街とその不確かな壁』が読み手を問わない理由

村上作品が読まれる理由が明確になった今作 読了。とてもよかったです。 村上春樹作品を必要とする人々は、日々新たに生まれてくるのだと思います。 その人々とは、「愛する人を失った人々」。初恋(交際に至らない)、最初の恋人、配 … “感想『街とその不確かな壁』が読み手を問わない理由”の続きを読む

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の続編となるか 村上春樹『街とその不確かな壁』

At 11:44 AM 96.12.22…お願いがあります。また、世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの続編を書いてほしいのです。… こんにちは。…『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』はいつかあの続きを書 … “『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の続編となるか 村上春樹『街とその不確かな壁』”の続きを読む

『1Q84』Book3の面白いポイント

村上春樹『1Q84』の面白い点は、あたまからしっぽまで異常な話なのに、ラストだけふつうの話であること、です。 人が亡くなるということの厳粛さを、多いに感じられます。 一方、カルト教団側の人死にのあまりの雑さに、唖然としま … “『1Q84』Book3の面白いポイント”の続きを読む

村上春樹のビジネスエッセイ 銀行の話

村上春樹はもともと飲食店経営者(調理師免許あり)だったのは有名な話ですが、その当時のエピソードでずっと印象に残っているエッセイが、「一事は万事なのだ」(『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』)。 老舗の村上春樹研究サイト … “村上春樹のビジネスエッセイ 銀行の話”の続きを読む

『BRUTUS特別編集 合本 村上春樹』の感想

雑誌『BRUTUS』が過去の記事をまとめた「合本」を出しているのは、コンビニや書店でよく見るので知ってはいましたが、自分の興味のある分野でそれを出されると、ちょっともやっとしますね。「それ、もう持ってるんだけどな……」と … “『BRUTUS特別編集 合本 村上春樹』の感想”の続きを読む

カルトに対するワクチンでありウイルスである『1Q84』

村上春樹『1Q84』は、オウム真理教事件の被害者たちと信者たちへのインタビューを行った著者が書いた、ひたすらに面白い小説です。 自分の書いた物語より、カルトの語る物語の方が面白かったから、様々な事件が起きたのではないか? … “カルトに対するワクチンでありウイルスである『1Q84』”の続きを読む

今こそ読むべき村上春樹『1Q84』(2009)

だから君は僕のシステムを―― システムなんてどうでもいいわよ! 『ノルウェイの森』 今にして思うとあまりに予言的な書『1Q84』を読み返すべきときが来たなあと思います。NHK集金人の息子とカルト信者の2世が主人公の本作品 … “今こそ読むべき村上春樹『1Q84』(2009)”の続きを読む

村上春樹ライブラリーを訪問しました

ライブラリーなので、図書館機能があります。ファンでもなかなか読んだ人は少ないだろう村上龍との対談本『ウォーク・ドント・ラン』がありました。しかし、予約した見学時間90分で読み切って、他も見ようと思うと、龍の発言は全部飛ば … “村上春樹ライブラリーを訪問しました”の続きを読む