映画「秒速5センチメートル」

本作は、短編作家としての新海誠監督が、ミュージックビデオの才能を開花させた作品です。これも「君の名は。」に生きてきますね。最初の2話の短編作品が、最後の3話目に強い説得力を与えています。 新海作品は毎回鉄道が登場しますが … “映画「秒速5センチメートル」”の続きを読む

映画「雲のむこう、約束の場所」

初期の傑作に位置づけられると思います。初期の傑作とは何か? 村上春樹でいえば『羊をめぐる冒険』で、エルジェでいえば『タンタンの冒険 青い蓮』。物語が語られ始めました。 新海誠監督のシチュエーションフェチっぷりも出てきまし … “映画「雲のむこう、約束の場所」”の続きを読む

光文社古典新訳文庫『ワーニャ伯父さん』

村上春樹が新訳を出すのは、翻訳が古くなるからで、典型的には「やっこさん」という単語が出てくると、これは古いから新しくしないと、と思うそうです。 同じように考える人はいて、光文社古典新訳文庫が、その名の通り、古典に新訳を付 … “光文社古典新訳文庫『ワーニャ伯父さん』”の続きを読む

映画「ドライブ・マイ・カー」原作を超えるマッシュアップ作品

広島市街の空撮シーンでは、平和記念公園と、隣接する中国新聞社の白い社屋が懐かしかったです。コロナで果たせない旅行気分もおまけで付いてきます。 今作は原作に遠慮することなく、『ワーニャ伯父さん』+「シェエラザード」+「木野 … “映画「ドライブ・マイ・カー」原作を超えるマッシュアップ作品”の続きを読む

他人に迷惑をかけずに、二人が幸せになることはできない~『天気の子』感想

「天気の子」の衝撃のラストシーンと対になる場面は、警察が来たときに陽菜さんが叫ぶ、「私たち、誰にも迷惑かけてません!」だと思うのです。 誰にも迷惑をかけていないはずの陽菜さんたち、あんまり幸せそうじゃありませんよね。私は … “他人に迷惑をかけずに、二人が幸せになることはできない~『天気の子』感想”の続きを読む

愛とは二人で長い時間、信じて責任を感じ続けること――『天気の子』感想(ネタバレあり)

『天気の子』の主題歌は、「愛にできることはまだあるかい」。「ティーンエイジャーに愛だなんて」という批判をものともしない映画だ。 「自分たちが、世界のかたちを変えてしまった」と、帆高は信じている。だが、大人たちからは、「そ … “愛とは二人で長い時間、信じて責任を感じ続けること――『天気の子』感想(ネタバレあり)”の続きを読む

『君の名は。』レビュー 夢はガードを甘くする

ドリーミーな映画です。主人公たちは繰り返し夢の世界をさまよう。流れ続けるRADWINPS。上映時間107分が生み出すスピードの速さ。二人が色々忘れてしまうのは、夜中に見た夢を忘れてしまうのと同じです。 二人の夢の世界を見 … “『君の名は。』レビュー 夢はガードを甘くする”の続きを読む

竜とそばかすの姫 男女の愛に偽装した親子の愛の物語

この映画、違和感を感じるシーンがいくつかあったと思います。「だからダメ」と即断するのもいいですが、なぜ違和感を感じるのか、考えてみても悪くないと思います。 一つ目、すずを見守るしのぶくん。二つ目、竜とベルがキスしそうにな … “竜とそばかすの姫 男女の愛に偽装した親子の愛の物語”の続きを読む